前回のロシア語学習記録に続いてフランス語編。
過去10年分くらいのフランス語講座の録音の中から、放送当時好きになれないで学習しなかった講座や日本語からの翻訳練習に向かない講座も、当時よりレベルアップした現在、聞いてみると結構楽しいことが分かって、これらで「遊んで」いる。ロシア語同様、「メイン」と「サブ」に分けて書いておく。
【フランス語】
≪メイン学習用≫
● フラ応20(清岡) =2020年 まいにちフランス語(応用編)/フランスで『世界』と出会う~ LaFrance: carrefour du monde (清岡智比古先生・フロランス メルメ・オガワ先生)
コメント:前にも例文拾いで一巡り聞いたが、何度聞いても面白い。清岡+フロランス先生のコンビ、最強! 取り上げられる、ルーツの異なる24人のフランス人のお話が興味深い!それなのに覚えたはずの単語を忘れている!(恥) 今回は忘れにくいように、ANKIアプリに例文や単語を入れて、何度も反復するようにしている。あと1か月半かそこらで終わる予定(仕事が忙しくなったら、もっとかかる)。
≪サブ学習用、というか、遊び用≫
フランス語は、英語からの連想で理解できる単語が多いこともあり(似てても意味の異なる faux amisもあるが)、私の学習する三言語の中では一番レベルが上がっている。そこで、サブ学習では、従来あまり興味のなかったクニパト系(笑)とブンガク系の講座を聞いてみることにした。
● フラ応11 (国枝/パトリス) =2011年 まいにちフランス語(応用編)/La vie, au rythme des evenements 人生の新しい扉を開けるとき(國枝孝弘先生、パトリス・ルロワ先生)
コメント:放送当時は好きになれなかった講座だが、だいたい3か月かけて聞き終わった。聞いた後、テキストも見て復習した。昔は、内容の難しさ、すっげー早口のかけあい漫才が壁だったが、フランス語の単語力の向上と再生アプリでの再生速度の調整(0.75倍速など)で、昔のように腹を立てずに聞けた(年をとったせいかも)。今回はフランス人の人生の節目での経験のありさま(受験、就職、結婚、離別、死亡、誕生~ベンケーシーか!)を取り上げていて面白いなと思えるようになった。
● フラ応13(パリ散歩) =2013年 まいにちフランス語(応用編)/作家とともにパリ散歩 (井上櫻子先生、ヴァンサン・ブランクール先生)
● フラ応21(オペラ座) =2021年 まいにちフランス語(応用編)/たずねてみよう、オペラ座の世界(井上櫻子先生)
コメント:有名な文学作品からパリという街の変遷を取り上げた「フラ応13(パリ散歩)」は好きな講座だったので、上記クニパト系と平行に3か月かけて聞き終わった。以前パリに旅行した際は知らなかった事柄を学習すると、「へえ、あの場所でこんなことが」と発見が多くて(例、ルーブルの過去の姿、世界最初のデパートの売り方、フランス革命の決起集会が行われた場所…)大変面白かった。
引き続いて現在、これも過去には興味のなかった、バレエなどの原作作品を取り上げた「フラ応21(オペラ座)」を聞いている(眠れる森の美女、椿姫…)。今回、当時のテキストを入手してそれを見ながら聞いてみると(普通は講座を聞くときは音声に集中するためテキストは見ない)、知らない単語も分かるので、面白く聞けている。井上櫻子先生が、他にもインタビューの聞き取りなど、変化に富んだ応用編講座を手掛けていらっしゃるのは、すごいなーと思っている。
● フラ応21(ペレメリ) =2021年 まいにちフランス語(応用編)/オペラで学ぶドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」を読む(川竹英克先生、ジョジアーヌ・ピノン先生)
コメント:上記「フラ応21(オペラ座)」と同じ年の秋から放送された講座だが、当時は応用編講座の傾向がオペラに傾きすぎでないかと思ったものだ。しかし、中級相手と思われる「オペラ座」に比べて、こちらは「表面的には」初級程度の人でも理解できるフランス語レベルと講座の進め方だった(ディクテとか文法のまとめとか)。流し聞きの時は良く分からないプロットで興味が持てなかったのだが、当時のテキストを入手してそれを見ながら、易しいセリフの裏にどのような象徴的な意味があるのか考え始めると結構面白がれることがわかった。週2回×6か月コースだが、現在、週4回×3か月ペースで聞いている(易しいので、それぐらいでないと飽きる)。
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