ラジオ講座の入門編と応用編のレベル差はどうするか (15年4月4日)

「まいにちフランス語」やその他の外国語講座の入門編を何年か、学習し続けていたらいつかは応用編が分かるようになるかもしれないと希望を持つ人がいるかもしれない。今週、新学期が始まったばかりでがっかりさせて申し訳ないが(しかし悪いニュースは早く知っておいた方が良いだろうから言うが)、大部分の人にとってそれは無理だろう。

なぜならば、NHK外国語講座の入門編と応用編はそれぞれ客層の多い所を狙っていると思われるからだ(元々レベルを連続できていない)。前者が狙うのはゼロレベルの入門者で、外国語学習に慣れていないだけでなく、そんなに本気でやる気がない人も含まれるが、これは一番人数の多い客層だ。4月にうまく波に乗れた人でも、下手をすると2か月くらいで学習停止するだろう。ゴールデンウィーク明けの5月ぐらいが最もあぶない。

応用編が狙うのは、入門レベルをクリアしてこれまでの労力を無駄にしたくないと思う、もう少しやる気がある人たち、または中級から上級レベルまで確実な技能を身に付けた人たちを含む、幅広い客層だ(レベルを絞りきれないので、難しくなったり易しくなったりしている)。人数は前者より大幅に少ないのだが、動機づけ・やる気が高いので前者ほど落ちこぼれない。しかしそれほど多くないので、テキストでは入門編に間借りしている(抱き合わせじゃなくて、間借りね)。

問題は、後者の層に入るのに入門編だけやってれば十分かということだ。分かりやすいので単語数で言うが(言語によって差があるのでイメージだけのいい加減な数字だ)、最低でも1000~1500語ぐらいは自分でも使え(アクティブ)、3000語ぐらいは聞いて分かる(パッシブ)ようにすると応用編でもつらくないだろう。しかし今の週3日の入門編のペースではおそらく500~800語くらいしか扱わないのではないかと思う。つまり残りの500~700語(アクティブ)と2200~2500語(パッシブ)くらいは自分で身に付けなくてはならない。

(今年から疑似1年コースになるので、少しは入・応の差が縮まるとは思うが、私の予想では相変わらず差は残り続けるだろう。イメージ的には半年で500語だったものが、前半年で300語+後半年で300語=計600語に変わるくらいかな。)

自分でとは、他の参考書やその外国語の小説などで学習・練習・復習したりするということだ。自分で自主的に学習すると、教わるだけのラジオ講座より良く覚える面もある。

気軽に始めることができるNHK語学講座だが、相当腹をくくらないと(そして人生の貴重な時間を無駄遣いする物好きさがないと)実用可能な外国語を身に付けることはできないと思った方が良い。

まあ、そんなことは気にせずに、楽しむだけという行き方もあっていいんだけどね。実は、私は概ねそっちの方だ。おどかしてゴメンね。タイトルへの答え=どうもしない(笑)。
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by L-monger | 2015-04-04 16:04 | NHK語学講座 | Comments(3)  

Commented by あやこ at 2015-04-04 18:05 x
あぁまさしくその通り!とうなずきながら記事を読ませていただきました。
私が(比較的真面目にやっている)ドイツ語は「ラジオ講座の(昔の)入門編→現地に行ったり、教材ではない生のドイツ語(新聞記事や書籍など様々)で武者修行→ラジオ講座に復活して応用編三昧」というコースをたどっています。今と違って半年間で基本事項を一通りやっていた昔の講座でさえ、そのまま応用編につなげるのはちょっと厳しいかな?と思います。相当程度の量をこなす時期というのがどうしても必要だからです。

ところで、応用編の楽しみ方ですが、文化教養番組的なノリで聴くというのもあるかと思います。3月までやっていたドイツ語応用編は、講師の先生がドイツ語はともかく歴史の話をしたくてしょうがない(笑)って感じでした。
Commented by L-monger at 2015-04-05 15:33
あやこさん、やはり「相当程度の量をこなす時期」が必要ですよね。私は昔、英語で経験しました(ペーパーバックの小説を週に1冊とか)。

ところが私の今の外国語学習は「仕事で余った時間で楽しむ」ことを目指しているので、比較的力を入れている仏・中でさえ、毎日20分間程度の超スローです。

「文化教養的なノリで聞く」のも良いですね。しかし私は文化そのものにはあまり興味が湧かないので、レベルの届かない応用編を聞くときは、先生やゲストの声あるいはジングルや音楽の音に浸る「音フェチ」的な聞き方をしています。こういうのもありかなと。
Commented by L-monger at 2017-04-12 15:25
(るも)ある人のブログに「入門編をちゃんとこなしていけば、応用編に進める日がくるだろうか?」という希望に満ちた書き込みがあったので、そのような人たちが挫折するのを未然に防ぐために、再び注意喚起しておこう。その方法ではそのような日は来ない。詳しくはこの記事の本文をどうぞ。

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