ラジオ語学講座にトキメキを取り戻す(17年2月25日)

2008年の「まいにち○○語」移行の後、NHKラジオ語学講座にそれほどトキメキを持てなくなって久しい。今度の2017年度が終わるともう10年になる。最初の1,2年こそ面白く思えたけど、表面的だったな。

なぜトキメかないか考えてみたら、(1)謎がない(2)達成感に欠ける、ではないかと思いついた。

「(1)謎がない」とはつまりスキットを1回聞いてすぐ説明し始めるとか、テキストの原文のすぐ近くに日本語が書いてあるということだ。練習問題がすごく少ないこともある(特に作文)。少しは楽しませてくれよ、悩ませてくれよ、と思う。時間が15分しかないので、すぐに説明し始めたり答えを言うが、これじゃ悩む時間がない。2007年以前は、間に単語の説明を挟んで、スキットを2回くらい聞かせてくれたがなー。

「(2)達成感に欠ける」とは今の実用重視、文法軽視のカリキュラムに原因があるような気もするが、自力で文を解釈したり作ったりするのに文法なしでどうやれというのだろう。いつまでも旅行にすぐ役立つフレーズだけをやっても応用できないので、達成感が低い。(身につかない方が、講座を聞き続けてくれるので、NHK出版が儲かるとでも言うのだろうか)

だから、もうトキメキは自分で取り戻さないと仕方ないのだ。すぐに説明が始まるのなら、録音しておいて(あるいはストリーミングの)再生を止めれば良い。(私は前日の寝床の中でテキストを見てできるだけ自分で解釈を試みて悩んでみている。)じっくり悩んだ末に説明を聞くと、理屈満載の説明でもつまらないとは思わないはずだ。日本語訳が邪魔なら、白紙を挟んで反対側のページを隠せばよいのだ(やってる)。

達成感に欠けるのなら、その部分の文法を他の本で調べれば良いのだ。フランス語だけ出てないと思ったけど、いつの間にか六鹿豊先生の「これならわかる フランス語文法―入門から上級まで」が出てるね。このような本で調べつつ講座を進んでいけばいいのだ。文法に即した例文を拾って、テキストの例文とともに暗唱、暗唱。(私がやってるロシア語のダブル入門編方式に似ている。)

ちなみに講座時間が短ければ短いほど、自分で勉強する余地があると思って喜ぶと良い。1回15分間の放送に対して15分間の予習、15分間の復習は今の体制では当たり前だろう。何から何まで世話してくれなくなったが、それもまた良しと思えば、トキメキが帰ってくるのではないだろうか。

以上、皮肉っぽく書いたが、4月の新学期が始まった時に思い出していただければ、幸い。


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by L-monger | 2017-02-25 15:23 | NHK語学講座 | Comments(6)  

Commented by L-monger at 2017-02-26 15:08
(るも)さらに一つの理由として「ストーリー性のあるスキットが少ない」こともある。ドイツ語、フランス語、中国語どれをとっても大したストーリーがない。中仏で私がラジオ講座を離れ、マンガに傾倒する理由だ。そんな大したストーリーは必要ないが、登場人物に感情移入できる程度の出来事はあってほしい。気持ちを込めて、大きな声で発音練習すると良く覚えることができるのだ。(つながるフランス語もモーゼル日記も、登場人物を大して好きになれなかったなあ。サバイバルロシア語の主人公ケンがましなぐらいだ。)
Commented by とど at 2017-02-26 17:44 x
 こんにちわ、とどです。
 「まいにち…」になってもうすぐ10年になるんですね。と言いつつ、私は本棚をぼーっと眺めているときに、気づきました。「まいにち…」になったあの年はテキスト表紙が全て統一化されて2年目、不評だったことを覚えています。1レッスン4ページもこの年からだったと感じています。15分5レッスンで不足分を補うためにページ数を増やして、一部「独学」に委ねた…というイメージでした。あれから10年。ページ数が無駄に増えただけになってしまった感じを受けます。2年前の1年縛り講座の影響もあるのかもしれませんが…。
 17年度は英語では「CEFR縛り」では番組の幅が広げられないとのことから、一部外れた新講座を新設したとのこと。英語以外は、17年度は「レベルアップ」は終了に向けての準備かもしれませんが、他の講座も18年度に向けての準備で少し盛り上がりにかける内容なのか…、はたまた、面白い内容だから内容紹介が1行程なのか…。しかし、どうも18年度に講座名は変更しないものの、大きく変化を加えるのではないかなと感じています。ただ、「旅する…」みたいなラジオ講座は嫌ですが…。
Commented by L-monger at 2017-02-27 21:45
(るも)とどさん、英語では『「CEFR縛り」では番組の幅が広げられないとのことから、一部外れた新講座を新設した』って本当ですか。やっぱりなあ…。英語以外でも解除してほしいものです(してるのかな)。縛りから自由なロシア語なんか面白いもの。

テレビの「旅するEURO」は、私、全面否定はしません。ブログ類を見ていると、外国に興味があっても外国語に興味がない人を引き寄せてはいるみたいなので。ただ、モチベーションが低いので10人いたら学習にまで踏み込むのは1人くらいという感じでしょうか。低モチの人にラジオで「旅する」は無理かもなあ。
Commented by とど at 2017-02-28 13:57 x
 こんにちわ、とどです。
 「CEFR縛りに限界」の件ですが、今年の「NHK英語テキスト・フル活用book」の記事で書かれていました。製作会社の語学部の方(それなりの地位の方)が書いているので、英語に限ったことではないと思いますよ。ついでに、私がこの記事を読んだ時、少し驚きました。ここまで赤裸々に書くとは…。数行ですが、英語でそれなら他言語の1年縛り終了も納得というところでした。数行ですが興味があれば…。
 なお、英語以外の語学ラジオ講座では昔のように楽しいスキットで文法的なことも明確な番組(できれば20分番組で…それは無理かな)が製作されればなぁと思っています。
Commented by L-monger at 2017-02-28 15:42
とどさん、情報ありがとうございます。フル活用bookのチーフプロデューサーの方の書いた記事、今確かめました。「CEFRという指標(中略)よりスムーズに次のレベルの番組に移行できるようにするための措置ですが、同時にテーマが限られることもありました」上のレベルに行こうとしないから行け、というための道具かあ。で、レベルを設定したらテーマ的に不自由だから、レベルなしの「短期集中3か月英会話」などを作ったと。でも、これもまた別種の理由づけじゃないのかな。

もう一つ面白いのを見つけました。「私たちの目的は番組を作ることではありません。番組を見て、聞いてもらうことです。さらに言えば、番組を通して皆様の英語力が上がっていくことが目的です。」英語力の上昇は第2目的ね。なるほど、目先の興味を引きたがるわけだ。むしろ第1目的にして、なるべく大勢をどうそこに連れて行くか、考えれば良いのにね。20分番組、面白いよって宣伝すればいいのに(ストリーミングなら中断できるから、もう長すぎないでしょう)。

ところで『2017年度は「アンコールまいにち○○語」の放送はありません』ってまだ書いてありますね。2018年度に復活する可能性がなきにしもあらずかな。「先週の再放送」をやめればすぐできますね(あと中国語・ハングルは元の3日+2日体制に戻せば)。
Commented by L-monger at 2017-03-09 12:33
(るも)ロシア語入門、オレーグ先生の「千里の道も」8月号第50課の与格のまとめを聞いた。「日本語訳→ロシア語」の順でこれまでに出てきた例文を読んでくれる。この時「日本語訳」を聞いて、再生を止め、自分でロシア語を言ってみて「あ、言えた」「ええい、言えなかった」とやってみたら、とても楽しかった。自分のやってきたことが身についているのが分かるのが一番楽しい。

普通に聞き流したら、退屈なだけの例文読み上げだったろう。(講座時間が以前のように20分間あれば「日本語訳」の後に3秒くらいポーズを入れて、再生を止めなくても楽しい練習になるのにな)

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