ドイツ語に連音化はない! 仮定法もない! (17年7月3日)

新しい外国語を学ぶと、ついつい既習外国語と同じと考えがちだ。たとえば連音化。英語で in America は「イナメーリカ」であって、「イン・アメーリカ」ではない。フランス語で en Amérique は「オン・ナメリーク」であって、「オン・アメリーク」ではない。そう、Nの子音は次の母音とつながるのが私のこれまでの「常識」だった。

ドイツ語でもなんとなくそうかと思っていた。これまでそれをはっきり否定してくれるドイツ語講座と出会わなかったからだ。しかし、ありがたいことに現在学習中の06年4月期「NHKラジオ ドイツ語講座 入門編」(太田達也先生;ゲンのバイオリン)の発音の解説では、それをはっきり否定してくれていた。

★ ステップ47の「発音してみよう」
(引用開始)
ドイツ語では、語頭の母音ははっきりと発音されるため、直前の語の最後の子音とくっついて発音されたりする現象はあまりありません。つまり、 in Amerika なら「イナメーリカ」ではなく「イン・アメーリカ」と発音します。
(引用終わり)

ほかの例として den Opa とか、Märchen erzählt とある。デン・オーパであって、デノーパなどではないのだね。そうだったのか~。

もう一つの「発見」。先週、今学期の「まいにちドイツ語 応用編」(田中雅敏先生;ドイツ語発見の旅)のLektion 9 を学習した。

西洋語には「仮定法」という表現がある。「もし~だったら」という未来の仮定や、現在や過去の非現実の仮定を表す表現だ。英語で「仮定法」、フランス語で「条件法」という。そこでドイツ語文法書でも「仮定法」をさがしたが、そんなものはない! そんな馬鹿な!いや待て、索引に「仮定の表現」はあるぞ。ここから引いてみると…。

「接続法II式」だった。

なるほどー、フランス語にも「接続法」はあるが、それと別建てで「条件法」となっている。それに対してドイツ語では「接続法」の中に「I式」(仏語の接続法)と「II式」(仏語の条件法)と下位分類する形で入れたのかあ。(フランス語の用語との比較、正確には違っているかもしれない。よく知っている方、教えて)

独:Wenn ich Geld hätte, würde ich nach Deutschland fahren. (お金があったら、ドイツに行くのに)
英:If I had money, I would go to Germany.
仏:Si j'avais de l'argent, j'irais en Allemagne.

…で合っているかな? 活用形を覚える楽さで比べると、英語、ドイツ語、フランス語の順かなあ。もちろん楽じゃない方が、私のような者には楽しい。ドイツ語は最近、英語の would みたいに würde で片づけようとしているらしいから、堕落したね(笑)。


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by L-monger | 2017-07-03 14:41 | ドイツ語 | Comments(3)  

Commented by L-monger at 2017-07-06 17:45
(るも)初学者に分かりにくい文法用語だが(例=接続法II式)、ネットで検索するときはメリットになる。独特な用語のおかげで、検索するとドイツ語の文法説明だけが出てくるのだ。もし「仮定法」と呼んでいたら、検索結果に英語の文法説明が出てきてジャマだよー。
Commented by とど at 2017-07-27 10:05 x
 こんにちは。久しぶりなので、続けての投稿です。
 さて、ヨーロッパ言語でフランス語・スペイン語・イタリア語は「動詞の活用」が学習のほぼ半分を占めるイメージがあります。今年度スペイン語初級編はまさに「動詞の活用」がキモという感じです(講座の内容には魅力はありましたが…時間の関係でやめました…残念)。ドイツ語は英語に近い言語だけあって「動詞の活用」はそれほど複雑ではないですが、どこかフランス語などの名残(?)があるのかもしれませんね。あと、民族性のものもあるのかもしれませんね(私的意見ですが…)。まあ、言語も文化の1つなので…。
 さて、前回コメントで書き忘れましたが、ドイツ語の「ケイと双子のライオン」、一応、1巡目が6月中に終了しました。会話中心となると勉強しにくいなぁと感じましたが、10月から再放送するので、そのときに2巡目で本腰を入れようかなと考えています。ノート整理には向かない講座ですが、旅の備忘録的に例文をまとめるのも1つかもしれないと思っています。もし本格的にやるならば、物語、会話練習、発音にわけてじっくりやるという手もありますが、それよりも「謎の女」「ドイツ語基礎のキソ」「ゾフィーのドイツ語」を立て続けに進めるほうが良いのかなぁと思っています(だいぶ講座…たまっていますし…。2年完結が目標なのですが…)。
Commented by L-monger at 2017-07-30 17:25
とどさん、私も「ゲンのバイオリン」で同じことを感じています。会話中心なので、文法的な軸がなくて例文を選びにくいです。いちおう1年目は文法中心講座(レオのドイツ語世界)、2年目は会話中心講座(ゲンのバイオリン)という順番にして、文法の復習になるようにはしているのですが…。

それにしても私の持っていない講座をいくつもお持ちですね。私は今、テキストだけある「謎の女」を読み進めていますが、なかなか興味深いです。

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