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日本のテキストに欠けているもの(11月1日)

Improve Your French、予定通り進んでいます。1ヶ月で5分の1だから、あと4ヶ月で終わります。

マークとオードレのラブロマンスは結局ありませんでした。あの2人(といきなり親しげに書きますが)、討論ばっかりしていました。大学生のオードレいわく、「フランスは世界一美しい国。だからたくさんの外国人が訪ねてくる。工業技術も、モードも、食べ物も世界の最先端。ミニテルも、TGVも、コンコルドもある。高名な料理人は全員フランス人。etc...」

マークも負けていません。「イギリスにだって美しいところはある。コンコルドはイギリスとフランスの共同プロジェクト。フランス人が全員シックな装いをしているわけではない。フランス人は外国人嫌いと言われている。etc...」

あきれました。ダイアローグで登場人物がその国についてここが良い、ここが悪いと議論するなんて。日本のテキストで、「フランスがすばらしい、いやそれほどではない」という内容があったでしょうか。でも、なんて面白い!

このあと、Readingではコンコルドの引退についての悲しい記事。その次のユニットでは、Le Retraite de Russie (ロシアからの退却)という題で、ナポレオン軍の敗退の様子を描いた、ビクトル・ユーゴーの詩を読みました。陰鬱な冬景色の中、逃げていく軍隊の悲惨な描写です。まったく、このタブーのなさといったら!この本の筆者のJean-Claude Arragonさんは、さすがはフランス人(在イギリス)という感じですね。

この違和感が面白いです。そういえば、ラジオ中国語講座でも中国人講師の方が作ったスキットは、日本人講師のそれと違って違和感があって良かったですね。

[今日の学習]
- セルフマスター + ラジオ入門編(喜多山)
- Improve Your French + 放送大学フランス語基礎

by L-monger | 2006-11-02 00:57 | フランス語 | Comments(3)  

Commented by johny_gee at 2006-11-05 09:54
あぁ、ユーゴー。世界文学史という授業が有るんですが、世界中の作家名やら作品名が当然のように中国語で出てくるわけでして、“雨果的《悲惨世界》”なんて言われてもそれが“ユーゴーの『レ-ミゼラブル』”だと分かるまでのタイムロスはとんでもない長さです。

こっちで購入した『日語口語辞典』に中々面白いスキットがあるので、近いうちネタにしてトラックバックしたいと思います。
Commented by L-monger at 2006-11-06 00:53
けいさん、大変ですね。世界中の人名、作品名、その他もろもろ覚え直しですものね。他の国(言語)なら音写だけですむのに、表意文字は意味を付けないとならない。新語などで苦労しているひともいらっしゃるみたいです。「雨果」は面白いですけどね。
トラックバック、お待ちしています。
Commented by L-monger at 2006-11-08 00:44
けいさん、トラックバックありがとうございました。笑っちゃいました。

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