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入門編は変える余地がある(3月9日)

人間はこれまでの自分の経験と異質なものに出会って初めて、これまで足りなかったものを理解することがあります。

NHKラジオ外国語講座(とテレビ講座)も、いつもの通りの講座形式に慣れきっていると何の疑問も持ちませんが、違う形式の講座に出会うと「ああ、そういう方式の方が良いなあ」と気づかされます。

遠藤光暁先生のラジオ中国語講座入門編(私は2005年10月期)では、その日のレッスンを10分間ほどで練習した後は、今週のスキット(エチュード)を毎日最初から最後まで練習しました。いつものラジオ講座のように「ちょっとずつ毎日」ではなく、「ぜんぶ毎日」やったのです。おかげでスキットについては、先生の言うとおり「すみずみまで理解できた」ような気になりました(いや本当は理解じゃなく記憶なんですけど)。

ラジオ講座入門編は、いつもの方式である、スキット聞き、単語の説明、スキットのリピート、文法の説明、練習問題、という流れで本当に良いのでしょうか。もっと受講者の興味をわしづかみにできないのでしょうか。遠藤先生が使ったような、練習しているうちにわくわくするようなフォーマットではダメなのでしょうか。

今のラジオ中国語の喜多山先生は、受講者の心理が良くわかっていらっしゃるところがあると思います。毎日のスキットがつみあがって、今週のスキットにつながったときの快感とか(まじめに練習してない受講生はつまらないと思うかもしれませんね。まじめな人だけの快感)。ただ、中国語講座としてのフォーマットをもっと変えても良いと思いますが。あと、聞き取り練習はナチュラルスピードのほうが快感が大きいです。

今のラジオフランス語の立花先生は、「秘密を教えます」で訴えたいことがあるのは良くわかります。しかし、無理に旧来のフォーマットに押し込めたので、時間不足でどっちつかずの講座になってしまっていると思います。スキットも練習問題もあまり練習しないのはもったいないです。

4月からの講座はぜひ新しい形にチャレンジしてほしいと思います。陳淑梅先生=ネイティブの先生が初めて教える中国語講座入門編は楽しみです(もしか前にもあったなら教えてください)。日本語が素晴らしく上手な先生ですが、きっと日本人の発想とは別の考え方を見せていただけるのではないかと。

また、イタリア語講座入門編は複数の先生がリレー講座をするという、2005年10月の中国語講座応用編(中国語 de ジム、この4月から再放送)以来の新しい試みですので、これも楽しみなのです。

応用編については(というか入門編と応用編の関連性のなさについては)、また書きます。

[今日の学習]
- 中国語入門編(喜多山)+ 中国語応用編(刈間)復習
- やさしい仏文解釈+フランス語入門編(立花)+イタリア語の本

by L-monger | 2007-03-10 01:27 | NHK語学講座 | Comments(4)  

Commented by Saito at 2007-03-10 18:03 x
えと、>ネイティブの先生が初めて教える中国語講座入門編は(初めてかは不明ですが)故陳真先生のもあったようです(手元にテキストのほかカセットあったかな?)。(^^)
Commented by 630叔叔 at 2007-03-11 15:21 x
ははは、不真面目な受講生です^^;
遠藤先生の時は風呂にタイトルの表を張ってまで暗誦したのに。
今のは、頭に入らない。ああ、例文をみても、あ、これは24エチュードのアレだ!と、自分のバイブルにすぐに立ち返ってしまいます^^;
私の年齢では、一週間分毎日練習のほうが身体的には合っていたと思います。
Commented by L-monger at 2007-03-12 00:37
Saitoさん、そうだったんですか。陳真先生は、多くの人が敬愛なさっていた方ですよね。確か「ミンミン父との旅路 」という名作を応用編でなさったという話は聞いたことがありますが、入門編もなさってたのですか。聞いてみたかったなあ。
Commented by L-monger at 2007-03-12 00:39
630叔叔さん、なんとなく想像がつきます。今週、雨宿りで喫茶店に入る話、遠藤講座のアレを思い出していたのではないですか(笑)。
毎日自分自身で全部のスキットを練習すればよいのですが(録音してあれば先週の分でできるはず)、なかなかそこまでできませんね。

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