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中国語学習について英語で読む(10月30日)

多言語学習してそれを日記(日誌)に書いているのは何も私たち日本人だけないようです。「How to Learn Any Language」(私訳:外国語を学習する方法)という、英語で書かれたサイトに何人もいらっしゃいました。

それ以外にも興味深い記事があったのですが、例えばこれ。「Mandarin Chinese really so hard?」(私訳:中国語(マンダリン)は本当にそんなに難しいのか?)。

この中で「delectric」さん(中国在住、英語話者、ドイツ語と中国語を学習中)がレスを書いていらっしゃいます(Chinese pronunciation is not easy.以降の書き込み)。ちょっと抜粋して、私の勝手な訳をつけてみますと:

中国語の発音は簡単じゃないね。日本語の既習者と最近、話をしたんだけど、日本語は、まったくの初心者だってこちらの言うことが全然通じないなんてことはない。中国語だと、そうは行かない。三年前に習い始めた頃は、僕の発音だとなかなか通じなかった。だけど、中国語をやる人にとって、これは珍しいことじゃないからね。
(中略)
中国語の文法は簡単だってみんな言うけれど、文法が簡単だからって習うのが楽なわけじゃない。動詞が、過去・現在・未来で活用しないというのは、ちっとも楽じゃない。ヨーロッパ系言語の話者は、ほとんど本能的に動詞を活用させて過去・現在・未来を表現したいと思うものだからね。
(中略)
名詞に男性・女性の区別がないのは、別に楽じゃない。ぶっちゃけ、フランス語で全部の名詞に定冠詞「La」で押し通したとしても、話が通じないなんてことはないね。でも中国語には5種類の声調があるから(軽声を含む)、このどれかを全部の形容詞、動詞、名詞に正しく当てはめないといけない。話の流れで理解してもらえるだろうけど、同じ言葉を何十ぺんも繰り返す覚悟は必要だね。
(中略)
動詞と名詞の組み合わせは、最初まったく訳が分からないだろうし、中国語の成句の不思議な論理は、頭をひねくり回さないとついていけない。
(後略)

思わず「そうだ、そうだ!」と思ってしまいました。ああ、何人にとっても中国語は難しいのだなあ(でも英語話者には日本語話者よりもつらいのだろうなあ)。皆さんにとってはどうですか?

P.S. 初めて見つけたつもりになっていたら「最も難しい外国語?(中)(2005年8月)」でこのサイトの1ページについて書いておりました。な~んだ。

by L-monger | 2007-11-01 01:01 | 中国語 | Comments(6)  

Commented by johny_gee at 2007-11-01 07:52
うちの学校にはそれこそ聞いてもどこの国だか分からなかったりするくらい色々な国から留学生が集まっていますが、出身国を問わず声調はやはり難しいみたいです。ベトナムとか自国の言葉にも声調がある人はそうでもないみたいですけど(それでもベトナム人の話す中国語はやはりベトナム人の癖というのがあります)。

日本語の発音に関しては、決して簡単なわけでなく要求レベルが低いだけというのが最近のわたしの持論です。中国語はせめて70点くらいの発音をしないと中々通じませんが、日本語は40点くらいでもどうにかなるんじゃないかと。そんな事もあって50点くらいの発音で止まってしまっている日本語学習者が多い気がします。
Commented by L-monger at 2007-11-02 01:46
けいさん、聞いても分からないのは国名が中国語で言い換えられているからですか?(Just curious, you know)そう、声調のあるベトナム語の話者は中国語学習が楽なのかなって思ってました。やはりそうですか。でも広東語などほかの中国語シリーズの話者も同程度かもしれませんね。

日本語の発音、要求度が低いというご意見、まったくごもっともです。日本語特有の長ったらしい単語のおかげで、なんとか理解はできるけど、長く聞いているとつらい「外国人の日本語」はありますね。
Commented by johny_gee at 2007-11-02 08:36
>国名が中国語で言い換えられているからですか?
 それもありますね。马其顿、缅甸、老挝とか。马其顿は分かった後も「で、それってどこだっけ?」ってなっちゃいましたけど。アフリカ大陸の国名も聞いてもアフリカだろうなと見当は付くけど場所はちょっと…ですね。あと塔吉克斯坦の人はわたしがそれがどこにあるのかを知っていることに逆にびっくりしていました。
Commented by silianhg at 2007-11-04 01:15
元朝の「缅甸行省」を設立したから、「缅甸」は元朝以降の名称です。日本語の「ミャンマー」は英語から音訳しただろうか。ですから、「ミャンマー」の発音と「缅甸」のは区別がとても大きいと思います:)
Commented by まゆの at 2007-11-05 02:02 x
面白そうなサイトですね。ぜひゆっくり見てみたいと思い、ブックマークしました。これから少しずついろんな言語に挑戦していきたいと思っているので参考になりそうです。
 難易度をどう取るかですが、入門しやすいがあとが難しい(日本語はこれだと個人的には思います。)とか最初は難しいがあとはそうでもない、ということもあるかと思います。あと表記がとっつきやすい言語はそれだけで楽ですね。音声的に特別な音が少ない言語も始めやすいと思います。文法は好みの問題もありますが、活用や格変化が単純なものがとっつきやすいと私は思います。
それから運用面を考えると文語と口語の違いが少なく、日常言語が学習対象となっている言語に近い方が学んだことがすぐ生きます。日本語はこれはだめですね。アラビア語も文語と口語が分かれているのでだめです。
Commented by L-monger at 2007-11-08 00:45
まゆのさん、深い話をされてますね。文語と口語の違いが少ない.....なるほど。中国語は文語が、日本人が高校で習う漢文みたいになることがあって、しかもちょろちょろ、口語に混ざりこむことがあるのが厄介ですね(成句という形で)。でも、そんなものだと知っていれば、こっちも漢文を知っているので(そんなに覚えてないけど)、ましかもしれません。

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