カテゴリ:外国語の読書( 5 )

 

小説新潮 黒田先生エッセイ 今月の「分かる~」 (16年1月26日)

黒田龍之助先生が小説新潮で連載中のエッセイ、2月号の第4回目「横道世之介の和仏辞典」を読んだ。先生、~ノスケへの親近感、あるのかな?私には吉田修一さんが、ANA機内誌「翼の王国」で連載エッセイを読んでいるので、親近感がある。

今回の「分かる~」ポイント。以下、黒田先生エッセイの引用:

「…外国語は外国語のままでいい。それで自分の内面世界を描きたいわけではない。むしろ外国語が自分の意のままになったらつまらない。だからこそ、いいたいことがだいたい伝えられるようになったロシア語ではなく、まだまだ不自由なチェコ語やクロアチア語なんかを駆使して、新しい体験を求めて読書したり、旅に出たりするのである。」

「…旅行先での体験や大学の選択科目など、ありふれた場面での外国語が愛おしいのである。」

分かるなあ。私も英語を大人しく使っていればいいものを、めんどくさい中国語やフランス語、もっとめんどくさいロシア語に手を出している。分からないうちが衝撃的なのだ(って他人には分からないか)。
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by L-monger | 2016-01-26 18:17 | 外国語の読書 | Comments(0)  

黒田龍之助先生 小説新潮12月号エッセイ(15年11月30日)

黒田龍之助先生が小説新潮で連載中のエッセイ、12月号の第2回目「犬神家の英文講読」を読んだ。

外国語で小説を楽しむのだが、先生はカドフェルでも犬神家でも良いそうだ(この場合は英語)。趣味だなあ。私は本格推理とか、そもそも小説までたどり着けないので、漫画の推理で満足している。あと、結末はやっぱり知りたくない。拡大コピーするときに分かってしまうから、薄目を開けてやっている(笑)。
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by L-monger | 2015-11-30 14:44 | 外国語の読書 | Comments(2)  

中国語でスヌーピーの漫画を読む(5月22日)

中学生の時、谷川俊太郎さんの日本語訳で漫画 Peanuts を20巻くらい読んだ。Peanuts というより Snoopy と言った方が通りがいいのかもしれないが、主人公は Charlie Brown だ。

先日、神保町の内山書店でこの漫画の中文版があったので、買ってみた&読んでみている。英語がこんな中国語に変わるんだと興味深い。谷川さんの日本語訳はたぶんわざと直訳調だったけど、こちらは中国語ぽくしているのか、英語よりも情報量が多い部分がある。

以下、どちらも小学校の教室の場面。この漫画の約束で大人は描かれないので、彼らは先生(老师)に向かって話をしていると思ってください。英語では ma'am と呼んでいるので、女の先生だね。

例(1)
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ペパーミント・パティ (Peppermint Patty 薄荷·派蒂) の髪がボワボワなのは、その前に雨に濡れて学校に来たからだ。マーシー (Marcie 玛茜)にとんでもないことをさせる。先生に見つかったマーシーの台詞がおかしい。「Years from now, we can laugh about this. (拙訳:何十年もたてば、きっと笑い話にできますよ)」。laugh about this これについて笑うことができるというのが英語らしい表現で、日本語にしにくい。中国語も同様なのか「多年以后我们可以把这件事当成笑话。」と「把」構文で「笑い話と思う/みなすことができる」という表現にしている。

例(2)

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スヌーピー (Snoopy 史努比)を学校につれて来て、塗り絵をさせているチャーリー・ブラウンも可笑しいが、左右の四コマ漫画でスヌーピーが同じことを言っているのも可笑しい。「I always color the sky blue. (拙訳:ぼくはいつも空を青く塗るんだ)」。中国語は「我总是把天空画成蓝色的」で、これも「青く塗る」という言い方を「把」構文で「描いて青色のものにする」と表現している。

実は「新中国語3」で今「把」構文を学習しているが、こういう実例を見てようやく実際によく使うのだなあと実感できた。皆さんも日本漫画の中文訳など入手して読んでみると面白いと思うよ。ネット上にもあるけど。
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by L-monger | 2013-05-22 13:14 | 外国語の読書 | Comments(1)  

2011年度4月期折り返し地点の学習状況(7月9日)

6ヶ月のラジオ講座マラソンも折り返し地点を過ぎたので、現状報告です。

<中国語>
1. まいにち中国語 入門編 「おもてなしの中国語入門」 (楊光俊)=学習中
2. まいにち中国語 入門編 「これでわかる!はじめての中国語」 (宮岸雄介)(2010年録音)=中断
3. まいにち中国語 「基礎を固める6ヶ月」 (荒川清秀)(2008年録音)=中断
4. まいにち中国語 応用編 「わかる 使える!お悩み解決クリニック」(陳淑梅)(2010年録音)=聞き流し中

1. はまるで「おつきあいの中国語」(デートばっかり)になってますが、絵の可愛らしさと相まってなかなか面白いです。もう少し文法説明/練習に見るべきものがあればいいのですが、私は逆翻訳により定着していない文法事項を自分で発見し、場合によっては参考書や辞書から例文を書き出して自分で学習するためのチェックリストとして活用しているので、どうでもいいや(笑)。
4. 聞いてみて自分にがっかり。ぜんぜん覚えてません。去年の学習方法が間違ってました。正しい例文を覚えただけではダメで、誤文がどうやったら誤文でなくなるか、追求すべきでした(今の入門編の方でそのようにやってます)。

(現行の応用編(即戦力のビジネス中国語)は、ビジネスに興味がないし、レベルも合わないのでパスしてます。中級レベル以上の人は、こっちの講座をチェックリストに使えるかもね。)

<フランス語>
1. アンコールまいにちフランス語 応用編 「フランス文学24人のヒーロー・ヒロイン」 (澤田直/リリアンヌ・ラタンジオ)(2010年録音)=聞き流し中
2. まいにちフランス語 応用編 「Racontons nos vies!」 (杉山利恵子)(2009年録音)=学習完了(2巡目)
3. まいにちフランス語 初級編 「あなたにきっと起こること」 (國枝孝弘、パトリス・ルロワ)=中断
4. ラジオフランス語講座 入門編 (藤田裕二)(2007年録音)=学習中
5. テレビフランス語講座 (杉山利恵子)(2006年録音)=中断

1. は時間がなくて結局聞いてなかったので、7月以降、本格的に聞き流し(笑)を始めました。
2.の学習は6月までで終わり。なかなか充実してました。そのうち、3巡目もやりたい。
3.は前々回のコメントに書いた理由により聞くのをやめました。しかしテキストは読んで、一人つっこみ入れてます。
4. は今週思いついて始めたのですが、リハーサル学習法(逆翻訳予習)で後半3ヶ月の毎週木曜日の復習回だけを毎週2本ずつやっています。シルヴィーさんの声、美しい。
5. は時間がなくて、今聞いていませんが、そのうち4.が終わったらリハーサル学習法でスケッチ(ウィットに富んでいるんだ、これが)を学習してみたいです。

(現在の井上美穂先生の応用編 A table!はどう見ても上級者向けなのと、引用されている食のテキストに興味が持てないので、聞かないことにしました。(イタリア語の食のテキストは面白かったんだけどなあ。書き下ろしで、エピソード的だったから?)

<イタリア語>
1. まいにちイタリア語 入門編 「田舎でのんびりホームステイ」 (花本知子)=聞き流し中
2. まいにちイタリア語 応用編 「今さら聞けない文法のフシギ」 (入江たまよ)=聞き流し中

1. は特に自主学習もしていないのですが、講座構成が良くできているためか、ごくごく初歩なのに楽しく発音練習できてます。中国語とフランス語の時間を確保するために、特に自主学習をしないポリシーでやってますが、楽しいです。
2. はフランス語や英語の文法と比較しながら聞くと面白いです。もっとも単語は全然わかりません。

皆さんは学習状況に変化ありますか?
コメント欄に思いの丈をどうぞ!
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by L-monger | 2011-07-09 00:47 | 外国語の読書 | Comments(0)  

Graded Readers をあまり読みたくない理由(6月8日)

CNG読書法すすめていますが、仕事の波があるせいでちょっと停滞気味です。それでもフランス語の第2冊目「Kamo l'agence Babel」(邦題:カモ少年と謎のペンフレンド)は全89ページのうち55ページまで、英語の第1冊目「Contemporary Japanese History」(邦題:日本現代史)は全187ページ(第1部)のうち79ページまで進んでいます。中国語は…ふふふ、もう少しやってから発表します。

今年はじめてラジオ講座「まいにち中国語」や「アンコールフランス語」で学習を開始した方は、現在のところは講座に集中された方が良いかもしれません。でも、一、二年やってラジオ講座で物足らなくなってきた方には、お勧めします、外国語での読書。楽しいです。

ところで、ずっと前、Graded Readers (語彙を限定して書き直してある、レベル別の学習用読本)はあまり読む気にならないと書いたことがあります。なぜ読む気にならないか、うまく説明できなかったのですが、この前新聞を読んでいたら、思わず膝を打つ記事がありました。正確にはGraded Readersについてではなく、子供用リライト小説の話なのですが、似た傾向だと思います。(Graded Readers を好きな人にその効果を認めないわけではありません。語彙を増やす方法としてテキストブックよりもよいと思います。以下、あくまでも私の趣味の話です。)

2009年5月24日付け朝日新聞11面、筒井康隆氏の連載記事「漂流 本から本へ」(8)「子供向けリライトでなく」です。子どもの時、氏が疎開していた頃のお話し。ちょっと引用します。

引用開始:
(前略)
最初に手をつけたのがデュマ「モンテ・クリスト伯」二巻である。(中略)読みはじめてぼくはまず、児童向きの本で読まなくてほんとによかったと思った。「神は細部に宿る」なんて諺はまだ知らなかったが、その諺はまさに小説のためにあったのだ。子供向きの本ではストーリィを追うあまり細部の描写や瑣末なエピソードは省かれてしまう。しかし小説の真の面白さはそういう部分にこそあり、実は以前、同じデュマの「三銃士」を児童もので読み、ちっとも面白くなかった経験がある。人物がチャカチャカ動くだけの紙芝居的な展開にすぐ嫌気がさし、以後、その種のものは読まなくなった。これは今でも正しかったと思っている。
(中略)
あり余る財宝を手に入れたモンテ・クリスト伯が、あらゆる手段でじわじわと復讐していく後半がぼくには面白かった。(中略)読み終わり、茫然とせざるを得ない。これは人間業ではない、これ以上の復讐譚を書く作家はもう出ないのではないかと思い、アレクサンドル・デュマは天才だと思い、解説にも書かれているように、この時期のフランスでその名を喧伝された双璧がナポレオンとデュマであったというのも当然と思えた。
* * * * * *
以後、ぼくは今でも、この作品を子供向けの本でしか読んでいない若い作家志望者に、原典で読むことを奨めている。
:引用終わり

ちなみに古本好きの方のために書くと、新潮社の世界文学大全集の第15巻(昭和2年)と第16巻(昭和3年)の版だそうです。

この前までCNG読書法で読んでいたフランス語小説の第1冊目、「Balzac et la Petite Tailleuse chinoise」でも主人公の中国人の青年たちが「モンテ・クリスト伯」(中国語訳)に夢中になり、お針子さんの父親をも夢中にさせるという話が出てきました。なんだかちょっと興味が湧いてきましたね。次の次かな(笑)?

私がCNG読書法で読書しているのも、リライトものを読むよりは、翻訳と対照しながらでも原典を読む方がなにか強いアピールがあるように感じているからかもしれません。

皆さんの中で「モンテ・クリスト伯」を読んだ方(リライトでも原典でも原語でも)はいらっしゃるのでしょうか?いかがでしたか?
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by L-monger | 2009-06-09 00:31 | 外国語の読書 | Comments(7)