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はっきり言うこと(中)

今月のNHK「知るを楽しむ 日本語なるほど塾」(木曜日)にて、佐々木瑞枝さんの「留学生から見たニホンゴのトホホ」4回分の放送を見ました。

第4回目の「言いさし表現のトホホ」。日本語は最後まで言わない部分があるとか。
「先生、明日研究室をお訪ねしたいと思います」
「明日ですか。明日はちょっと忙しいので...」

日本人なら、このあと「ああ、そうですか。ではいつ頃、伺えばよろしいですか」と会話は続きますが、外国人相手だとこのあと数秒から数十秒の「空白時間」が存在し、実に間が悪いそうです。「明日は忙しいので、別の日に来てください」と最初から言わなくてはならないのですね(別に中国人留学生の話だとはおっしゃってませんでしたが)。

これと似たような話を、陳淑梅先生の「小点心」で読みました。

P.16(訳P.81)「おなかすかない?」という話で、日本人の友達はほとんど「そうね、食事しに行きましょうか」という答えになるそうですが、中国人の友達はほとんど「別に、すいてないよ」と答えるそうです。

日本語でのこの質問の(本当の)意味は、「食事に行きたいけど、あなたはどう?」ということなのですが、中国人は相手に気を遣わせないように、たとえお腹がすいていても、とりあえず否定するそうです。彼らには単刀直入に「ちょっとお腹がすいてきたから、いっしょに食事に行きませんか?」というのが一番だそうです。

ふうん。気の遣い方もいろいろなのですね。日本語ではなるべく言い切らず、相手が察する余裕を残すのが、礼儀正しいと思われているようですし、中国語やそれ以外の言語では、相手が何を言うのか、それをちゃんと待ってから反応するのが礼儀正しいと思われているようです。

日本では日本のやり方でもちろん、かまわないと思いますが、中国語を学習している以上、中国語文化圏のやり方も知っておき、必要に応じて使うべきでしょうね。特に動詞を必ず言うべきかな。

(「小点心」はやさしい中国語のエッセイなので、本当は中国語で読むべきなのですが、辞書を調べてまで読む時間と気力がないので、ずるして日本語訳で読んでます。現状で、半分程度しか中国語として読めないから仕方ないですが、いつかきっと...。← これが言いさし表現!)
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by L-monger | 2005-07-30 00:27 | 中国語 | Comments(3)  

朝倉季雄先生の教え(仏)

azur_tdasさんの記事で、忘れていた記憶がよみがえりました。

初めて英吉利語以外の外国語としてフランス語を朝倉季雄(あさくらすえお)先生に教わったことを (もちろん、NHKのラジオフランス語講座です)。

Regardez! を「るがるで! 」と読むなど、豪快な日本人発音の大先生でしたが、フランス語を教える情熱に満ちておられたような気がします。ああ、だから私もこんなにフランス語が続いているのかもしれない(やったり止めたりしながら...)。

なつかしくなったので、私も朝倉季雄著「フランス文法ノート」と「フランス文法メモ」を図書館で借りてきました。

仕事を休んだ日にざっと目を通しましたが、語の正しい用法をフランス人へのアンケート調査で調べたり、文学作品から例文をとったりして、とても面白いです。

なかでも目からウロコが落ちたのが、冠詞について。

「無冠詞名詞の性質」という章にあるのですが、例えば
Il est comedien. とか Il est professeur. みたいな冠詞のつかない名詞は、「名詞と形容詞の間を揺れている」というのはとても納得がいきました。

だから、Denise est tres musicienne. (ドゥニーズはとても音楽が上手なのです)とか、Son mari est tres professeur. (彼女の夫はとても教授然としている)なんて表現も可能だとか...。

すごい、すごい!

(ちなみにC'est ならば冠詞がつくのですね。C'est un professeur.とか。
実際、今学習中のとっさのひとことでも、Il est ... と同じくらい C'est が多用されていました。
C'est une femme remarquable! 才女だね、とか、C'est un perfectioniste. 完璧主義者です、とか。)
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by L-monger | 2005-07-28 01:40 | フランス語 | Comments(1)  

動詞が司令塔 (中)

NHKラジオ中国語講座入門編 Step66(火)

残り3分の1ですね。名残惜しい。
今日は時量補語について習いました。2日間、3時間、1週間。みな動詞の後です。

相原先生の教え(講談社現代新書「はじめての中国語」)によれば「修飾語(かざり)は前に、補語うしろ」とあります。例えば10年前という時刻を表わすのは修飾語、1年間という時間の長さは補語ということになるのでしょうか。

だから、
我 十年前 在日本 呆了 一年半。
(私は十年前に、一年半、日本に滞在しました。)
と言っても良いのですね。(違っていればご指摘を!)

前に「中国語のabout, only, more 」で書いたこともありますが、イメージとしては動詞という中心軸があって、その前や後ろにいろんな言葉が合体しているという感じでしょうか。

日本語は飾りの言葉(部下)が全部前にずらずらつながった大名行列みたいですけど、中国語はサッカーチームみたいに展開していて、動詞が司令塔として動いているという情景を想像しました。
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by L-monger | 2005-07-27 00:57 | 中国語 | Comments(0)  

ベトナム語の予習

「アジア語楽紀行 旅するベトナム語」が明日から始まります。(NHKのサイト、まだベトナム語がないけど、とりあえずトップはこちら)。

これで「アジア語楽紀行」の年間6つの言語(多分)のうち3つ目ですが、前回のタイ語はなんとなく声調がピンと来ないうちに、終わってしまって不満でした。やはり声調とタイ文字が...。

という前に、ろくに音声を聞けなかった自分を反省です。今回は、毎朝復習しよう。フレーズだけなら30秒!

さてベトナム語の予習。NHKの「旅するベトナム語」テキストと「世界の言語ガイドブック〈2〉」より。

・ 文字はABC。これは助かります。
・ 母音の数が多い(短母音11、二重母音3、半母音1)。 a (ア)や o (オ)が各3種類もある。
・ 子音は23。しかし方言差多し。無気-有気の対立は T と TH のみ。いやっほう。
・ 声調は6つ。また苦労しそう。何かすごく変わったものもある。
(例えば、第4声。タイン・ガー。「普通の声の高さよりもやや高めに始まり、急に下降し、いったん声門が閉じ、声が途切れた後再び上昇し、最も高い音階で緊張した声を解く。」いったいどうしろと!?)
・ 文法は孤立語。中国語のように、語順が大事。語順は、SVO。そして被修飾語+修飾語の順。これってアジア標準なのかな?(だとしたら日本語は非標準)

さて、お楽しみは明日からです。

追記: 今回のテキストの表紙、なぜ案内役の女性の顔が写ってないのだろう(背中のみ)。
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by L-monger | 2005-07-26 01:02 | ベトナム語 | Comments(0)  

ランダム復習(中)

「聞き取りは本当に伸びているのか」で考えていた練習の方法、考案しました。

Talk Master II のランダムリピート機能を使います。もちろん、録音した中国語講座の音声ファイルも必要。

まず、ゲストの後について練習する、リピート用のセクションだけをmp3DirectCutで別ファイル(mp3)に切り出し、それをZERO'sエンコーダーでwavファイルに変換して、あとはCD教材でやった時と同様にWaveCutで一文ずつ別ファイルに切り出します。このままだと再生時にノイズが出てしまうので、WaveMergeで2文ずつ1つのファイルに合成します。

入門編では、通常呉さんの後に李さんが同じ文を読んでいるので、そのまま同じ文が2回読まれるファイルが完成します。(そうでない場合、または応用編で1回しか読まないものは、コピーして2ファイルずつ同じものを作ってから、合成すれば同じことです。違う文を1ファイルにすれば、さらにキビシイ練習が可能です。)

できたものを再度mp3ファイルに変換してもどし、Talk Master II にコピーして、リピート設定をランダムにすれば、どのファイルが読まれるか分からない、ロシアンルーレット式復習ができます。何が出てくるか分からないので、けっこうどきどきします。

これまで3回ほどやった感想ですが、しっかり覚えている(意味も声調も覚えている)が80%ぐらい。どちらかがあやふやなのが20%ぐらい。意外なのは、短い文の方が分からないときは、全然わからないということです。

きっといろいろ単語がばらまかれていればヒントになるからでしょうね。逆の立場から言えば、外国語が下手なうちは、なるべくたくさんしゃべらなければいけない(相手にヒントを与える)ということでしょうね。なんて逆説的!

復習ファイルも3回以上同じものを聞くと、半分飽きてしまってぼーっと聞き流すことがありますが、この「ランダム復習」だと緊張感を保つことができて、より良く頭に入るような気がします。

しばらくやって見てから、また結果についてレポートします。
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by L-monger | 2005-07-25 00:37 | 中国語 | Comments(0)  

偽りの友 (仏)

もう学生の方は、夏休みでしょうか。
この機会にフランス語の復習を、とかはりきっているかもしれませんね。

集中力のある方、がんばってください。私のように集中力のない人は、毎日ちょこっとずつやりましょう。ウサギとカメの話を思い出しながら。

「フランス語会話とっさのひとこと辞典」、今週やったのは、給料と待遇(CD2-16)、人をほめる(CD2-19)、人をけなす(CD3-1)、電話を切る(CD3-8)です。

飛び飛びなのは、1回に着き正味約7分間しかできないので、時間調整です。(それでもポーズ入れた2回くりかえしで、1回20分~30分かかる)

フランス語でfaux ami (フォーザミ / 直訳=偽りの友)という言葉があって、英吉利語とフランス語で同じような形をしているのに、意味が違うものを言います。

「人をけなす」でいくつか出てきました。
彼はちょっと変わっている。 Il est un peu special.
彼は気まぐれだ。 Il est vraiment lunatique!
彼女は変わっている。 C'est une originale.

英吉利語のlunatic だと、気まぐれじゃなく狂人という意味ですね。もちろんluna(月)の光を浴びると精神に変調をきたすという俗信からでしょう。

(フォーザミは、むしろ日本語と中国語の間でいっぱいありますね。英吉利語とフランス語以上でしょう。漢字の恩恵と呪い、かな。)
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by L-monger | 2005-07-23 00:27 | フランス語 | Comments(0)  

聞き取りは本当に伸びているのか (中)

前にも書きましたが、ラジオ中国語講座入門編も9ヶ月やっており(2コース目)、また喜多山先生の方針で単語や構文に限定がかかっているようですので、例文を聞くときは「聞き取れるはずだ!」という強い意志をもってテキストを見ないで聞き取るようにしています。

(8割ぐらいは分かるかな。予め単語を教えておいてくれることもあって。)

すると気がつくのは、先生がわざと入れているのではないかと思えるような、似た音、違う声調、違う意味の言葉(単に多いだけかも)

Step 64(木)では、chidao (2-4)が出てきましたね。もちろん「迟到」(遅刻する)なのですが、耳だけで聞いているとうっかりzhidao (1-0)「知道」(知っている)かと思いました。

それ以外にも、復習ファイルを作っていて(何が大変って、該当個所を探し出すのに時間がかかる。毎回コーナーの長さ変わるし)、ぱっと例文を聞くと何を言っているのか、全然分からないときがあります。

いつもは楽してるんだなあと思いました。予めレッスンポイントを知った上で聞くのと、何の助けもなしに聞くのとでは天地の違いがあるようです。

何か練習をしなくては。
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by L-monger | 2005-07-22 00:50 | 中国語 | Comments(0)  

中国語の大原則 (1) 動詞を多用する

個々の学習項目では言わないことを大きくまとめてみたいなと、大それたことを考えました。

まずその(1) (2が続くかは誰にも分からない)。

「中国語は動詞を多用する言葉である」

例(1) 疑問文への返事で、Yes, No がなくてそのまま動詞を肯定、否定する

你 知道 她叫 什么名字 吗? 知道。 不知道。(Step 55)

  これは合理的といえば、合理的な方法です。他の言語のようなYes, No方式は、不明確といえば不明確ですので。(例えば、英吉利語の否定疑問文に対する No は、日本語やロシア語では「はい / ダー」になるなど言語や文化により差があるのでややこしい。動詞で直接答えれば、疑問の余地はない。)

例(2) 表現に動詞を使う頻度が高い

例えば、同じ「おいしい」でも「好吃 (食べておいしい)」「好喝(飲んでおいしい)」を区別する。
「お酒が好きですか?」というときは、動詞を使って「你 喜欢 喝 酒吗」(お酒を飲むのが好きですか)という。(この辺、英吉利語以上に動詞を使うようです。)

例(3) 様態補語では、動詞を繰り返す

他 做菜 做的 很好。(彼は料理を作るのがうまい Step 53)

例(4) 反復疑問文でも、動詞を繰り返す。

你 懂不懂? (あなたは分かりましたか)

ちょっと考えてみただけでこんなにありました。
やはり、こういっても良いのではないでしょうか。
「中国語は動詞を多用する言葉である」

他にも、例があったら教えてください>皆さん
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by L-monger | 2005-07-21 01:15 | 中国語 | Comments(3)  

裏・フランス語講座 2

NHKラジオフランス語講座入門編 Step61 (月)

「秘密を教えます」に、電話で「Je suis bien chez ...?(~さんのお宅ですか)」と聞かれて「私です」ならば「C'est lui-meme / elle-meme.」が文法的に正しいとあります。

では、C'est moi-meme. と答えたら間違いなのか?

そうではないようですね。「フランス語会話とっさのひとこと辞典」には、

「はい、私です。」 C'est moi. / C'est moi-meme. も載っています。(もちろんC'est lui-meme / elle-meme.も。)

文法的に行かないのが言葉ですね。

NHKラジオフランス語講座入門編 Step62 (火)

「単純未来形」の「単純」って何だろうと思ったことはありませんか?

多くの講座、参考書で当たり前のように「単純未来形」と言ってますね。

「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」によると、
「単純タイプ=動詞自体が変化」らしいです。

では複合タイプは何かというと、複合過去形のように「助動詞 + 過去分詞」となるものをいうわけですね。う~ん、近接未来はそうなのかな(je vais + 動詞原型のような)。

フランス語って(1) 現在形、(2) 近接未来、(3) 単純未来の3つで、未来を表わすので一筋縄でいきません。
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by L-monger | 2005-07-21 00:42 | フランス語 | Comments(0)  

ポルトガル語の思い出

hao3chi1 さんがポルトガル語を学習していらっしゃると読んで、去年の経験を思い出しました。

去年の春ごろ、放送大学の特別講義で「外国語への招待 / ポルトガル語」(45分間、1回、この次は8月15日)を見たら、ネィティブゲストとしてブラジル出身者とポルトガル出身者の両方の方が出ていて、それぞれの地域での発音を聞かせてくれました。(これら二つの「方言」は発音や語法が少し異なっています。どちらが標準語というのではなく、両方ともメインという感じ。)

それでポルトガルのポルトガル語(以下、略してポルポル語)を初めて聞いたのですが語尾の「シュ」という音が印象的な柔らかい感じの言葉でした。字面だけで見るとスペイン語に似ているのですが、あれほど強烈なアクセントがなく、音のこもった感じが少しフランス語にも似ているなって、思いました。

(ちなみにブラジルのポルトガル語(以下、ブラポル語)は、その前にNHKの短期集中講座で聞いていたのですが、もっとはっきりした発音をしているなと思いました。)

さあ、それからが大変。テキスト(CDつき)を探そうとしたのですが、日本ではブラポル語のものばかりで、ポルポル語はほとんど見つかりません。

やっと見つけたのが以下のテキスト(みな、買いました)。
「CD BOOK しっかり学ぶポルトガル語」(ベレ出版)
「旅の指さし会話帳 ポルトガル(ポルトガル語)」(情報センター出版局)
「Teach Yourself Instant Portuguese」(洋書)

この最後の奴は旅行会話なのですが、ある程度英語や他のヨーロッパ言語を知っていれば、わりと簡単にフレーズが記憶できるようになっていたので、時間がないこともありこれを6週間ほど学習して、満足しました。

面白い言語です、ポルトガル語は。例えば、冠詞 +所有形容詞って、アリなんですね。

o teu pai (直訳:the your father)とか os meus irmaos(直訳:the my
brothers)とか。

驚天動地! ヨーロッパ語ならロマンス語系でもゲルマン語系でも、
冠詞と所有形容詞は排他的使用、つまりどっちかしか付かないと思っていました!
世界は広い。

P.S. 放送大学の特別講義(ラジオですが)、外国語への招待 / インドネシア語が8月21日、インドネシア文学が7月22日にあるみたいです。興味のある方はこちらを。

(追記: 知らなかったのですが、8月1日から「NHKラジオ短期集中講座 今日から話そう!ポルトガル語 [2005]」があるそうです。去年の再放送ですけど。ブラジルのポルトガル語に興味のある方は、コンパクトにまとまった良い講座ですので、聞いてみたらどうでしょう?)
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by L-monger | 2005-07-19 00:46 | ポルトガル語 | Comments(5)