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鳥の視点、蟻の視点(5月29日)

昨日、東京の自宅に戻った。ああ、しんど。

さて、表題は言い換えれば「マクロとミクロの視点」ということだ。外国語学習の最初は、アリさんが地面を這いずり回るように、コツコツと単語を覚え、文法ルールを覚えていく長~い長~い過程がある。外国語が不得意な人、なかなか実力が伸びない人は、この地道な作業が退屈でたまらないだろう。(私は前に言ったように、退屈ではない)

この段階を乗り越えられた人は(アバウトに言ってどの言語でも3000語ぐらいだが、じっくりやって2~3年かな?)、グンと視点が広まり、いわば鳥のように高みからあちこちを見て回る喜びを体験することができる。その外国語の勉強のためでなく、楽しみのために読んだり聞いたりすることができるようになる。最初はスズメ程度の高さでしか飛べないが、しだいにトビのように高い飛行ができるようになる。そうなったら、しめたもので、より高速に新しい語彙や文法ルールを吸収できるようになるだろう。

以上が英語の時の私の経験だ。

現状では、韓国語は蟻のように這うことしかできない段階だが(実は一番好きな段階)、中国語はスズメ程度には飛べるので、鳥の視点としては昨年の「レベルアップ中国語」(大陸くん by 豊嶋裕子先生)を再度聞いて、表現をピックアップして練習し、蟻の視点として「新中国語3」(中華書店)の参考書を練習している。最近はこのコンビネーションがお気に入りだ。
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by L-monger | 2013-05-29 14:57 | ひとこと日記 | Comments(4)  

さようなら兼若先生、お久しぶり張銀英先生(5月27日)

やはり、兼若先生のスキットの説明を聞いているとストレスがたまるので(メインの文法事項以外の、さまざまな語尾や用言の接続方法を細かく説明しない)、放送を聞き続けるのはやめることにした。いちぬーけた!性格的に合った受講者には、ひょっとすると良い講座であるという可能性もいちがいに否定しきれないので、続けてみれば?(投げやり)

代わりにチャン・ウニョン(張銀英)先生の「話そう!美しいハングル」(2010年アンコールまいにちハングル講座)を聞くことにした。ありゃ?兼若先生→チャン・ウニョン先生への変更のパターンは2回目だなあ。しかも変更先は同じ講座。(過去記事「アンコールハングル講座をメインに変更します」参照)

ただ、兼若先生の「まいにちハングル講座」6月号テキストはもう買ってしまったので、夜寝る前にでもスキットを(ルビを消した)テキストで読んでみて、「ああ、この語尾はあれかな、これかな」と手持ち参考書にあたって楽しむというやり方で、テキストを教材としてではなく、素材として扱いたいと思う。これならどんなに説明の流れが雑でも気にならないしね。

ちなみに張銀英先生の説明は非常に詳しい。全体のバランスを考えないほど詳しい。未来連体形の語尾のリウル ㄹ の後は、平音が濃音になるという点を冒頭でいきなり言ってくれます。初心者には、なぜこれが大事なのか、分からんだろうが(笑)。(リウル ㄹ の後は平音が濁るはずなのに、濁らなくなる。)

でも音声で聞いていて、詳細部分の復習になるのでとても気持ちがいい。以前の記事「NHK外国語講座の役割は何か?」で言えば、機能(1)をちゃんとやった上での、機能(2)だと思う。塩田今日子先生の再学習も6月で終わりそうだが、メインはこのまま張銀英先生の「話そう!美しいハングル」にバトンタッチの予定だ。(あれ?阪堂千津子先生の応用編、「ドラマチック・ハングル」は?…秋かなあ)
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by L-monger | 2013-05-27 22:26 | ハングル | Comments(1)  

中国語が楽すぎてつまらない面(5月25日)

言語としては、日本語から隔たりの大きい中国語の方が、韓国語よりも興味を感じる。しかし学習活動という点では、今のところ、韓国語学習の方が中国語学習より面白い、という矛盾した状態にある。

確かに「新・中国語3」は同音・異声調の単語がたくさん出てきて、鍛えられている感じもするのだが、同時に単調な練習だなという気がしてしてならない。

対して、韓国語は、過去の「まいにちハングル講座」入門編=塩田今日子先生のスキットやポイント例文の中から選んだものを、少し単語を入れ替えたり、否定してみたり、別の語尾を付けたりして、別例文を作り、対比して暗唱している。

韓国語は皆さんご存じのように、用言の語尾が日本語のように活用するため(しかも連音して音が変化する場合もあるため)、上記のような例文の変形練習が一筋縄ではできない。しんどい。きつい。しかしだからこそ、「正解」が分かった場合は非常に楽しい練習となる。

例えば第52課(先々月の再放送では放送されなかった最終コーナーのレッスンに突入した)を例にとると、
「風邪をひきましたか?」→「お気にいられましたか?」(動詞들다)
「熱が出て、頭もずきずきします」→「頭がずきずきして、熱も出ています」(動詞쑤시다)
などの変形遊びができる。

中国語は活用がないため、楽だ。上記の例文程度なら、ただ順番を入れ替えたりすれば、それでできてしまう。用言の活用がないからだ。

それが中国語学習が(私にとって)つまらない理由の一つである。そこで、別の要素を取り入れることにした。
例えば「黑板上要不要写字?/ 黒板に字を書いた方がよくないですか?」→「喜糖に字を書いた方がよくないですか」の変形の後、例のニコニコ学習を付け加えた(昔の記事参照)。声調って忘れやすいからね。

「字を書く/写本」(写字xie3zi4 / 写本xie3beN3)「字を書く/文字」(写字xie3zi4 / 文字wen2zi4)のように同じ字を使いまわす、いわば「しりとり」だ。

これで少し興味がわいてきた。フランス語やロシア語は活用練習のうちに動詞自体を覚えてしまうが、中国語ではいわば「声調活用」などという練習をしながら覚えるのもいいかもしれない。(初見の文章を読んで、すっと声調が出ない漢字を探すのもいいかもね。キッチン学習者の私には時間不足でできないけど。)
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by L-monger | 2013-05-25 22:36 | 学習法 | Comments(0)  

中国語でスヌーピーの漫画を読む(5月22日)

中学生の時、谷川俊太郎さんの日本語訳で漫画 Peanuts を20巻くらい読んだ。Peanuts というより Snoopy と言った方が通りがいいのかもしれないが、主人公は Charlie Brown だ。

先日、神保町の内山書店でこの漫画の中文版があったので、買ってみた&読んでみている。英語がこんな中国語に変わるんだと興味深い。谷川さんの日本語訳はたぶんわざと直訳調だったけど、こちらは中国語ぽくしているのか、英語よりも情報量が多い部分がある。

以下、どちらも小学校の教室の場面。この漫画の約束で大人は描かれないので、彼らは先生(老师)に向かって話をしていると思ってください。英語では ma'am と呼んでいるので、女の先生だね。

例(1)
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ペパーミント・パティ (Peppermint Patty 薄荷·派蒂) の髪がボワボワなのは、その前に雨に濡れて学校に来たからだ。マーシー (Marcie 玛茜)にとんでもないことをさせる。先生に見つかったマーシーの台詞がおかしい。「Years from now, we can laugh about this. (拙訳:何十年もたてば、きっと笑い話にできますよ)」。laugh about this これについて笑うことができるというのが英語らしい表現で、日本語にしにくい。中国語も同様なのか「多年以后我们可以把这件事当成笑话。」と「把」構文で「笑い話と思う/みなすことができる」という表現にしている。

例(2)

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スヌーピー (Snoopy 史努比)を学校につれて来て、塗り絵をさせているチャーリー・ブラウンも可笑しいが、左右の四コマ漫画でスヌーピーが同じことを言っているのも可笑しい。「I always color the sky blue. (拙訳:ぼくはいつも空を青く塗るんだ)」。中国語は「我总是把天空画成蓝色的」で、これも「青く塗る」という言い方を「把」構文で「描いて青色のものにする」と表現している。

実は「新中国語3」で今「把」構文を学習しているが、こういう実例を見てようやく実際によく使うのだなあと実感できた。皆さんも日本漫画の中文訳など入手して読んでみると面白いと思うよ。ネット上にもあるけど。
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by L-monger | 2013-05-22 13:14 | 外国語の読書 | Comments(1)  

NHK外国語講座の役割は何か?(5月21日)

あまり大きな話じゃなくて、NHKの外国語講座はどういう機能を目指しているのか、という話。

主なものを、思いつくままに3つほどあげると
機能(1) 提示し、説明する(外国語の文字や発音、文法や語の用法、文化的情報について)
機能(2) 練習させる(発音練習、聞き取り練習、文法操作の練習を通じて身に着けさせる)
機能(3) 学習方法を理解させる(講座なしで独力で学習していけるようにする)

2008年に「まいにちフランス語」等に変わり、大部分の外国語は入門編が20分間 x 週4回から 15分間 x 週3回に減少・改悪された。おかげで上記機能(2)が大幅に削られ、もっぱら機能(1)に集中するようになってしまったのは、皆さんご存知のとおり。(中国語とハングル講座については後述)

ラジオ講座を1回だけじゃなく、再放送やストリーミングで何回も聞く人がいるようだが、無駄が多いと思う。なぜなら、繰り返しが必要なのは機能(2)であって、機能(1)は理解できないならともかく、何度も聞く必要はないからだ。

(だからCDを買って、機能(2)の練習をしなさい、とNHKは言いたいのかな?しかし、あれも説明が多すぎるよ。清岡先生とレナ先生は山ほど練習問題を作りまくって、がんばっていたが、例外的だ。CDを売らない「アンコールまいにちフランス語」でどうなる?)

また、機能(2)が削られたことで、機能(3)で教わるはずの「外国語学習はスポーツのように練習主体でやるべき」という考えが受講者に分かりにくくなり、機能(1)の受動的な説明理解がそれであると勘違いする可能性がでてきた。しかし、それではいつまでたっても、聞いたり話したり、読んだり書いたり、できるようにはならないよ。日本の英語教育と同じ。

「ラジオ講座に期待しすぎ」という人がいるかもしれないが、2007年以前はそれができていた部分もあるので、今の状態は残念でたまらない。例えばフランス語の久松先生はこんな短時間で説明だけやらせとうなかった(笑)。練習の仕方に見るべきものがあるのに、説明に追われて、ただ忙しいだけの講座になってしまっている。おまけにスキットが短すぎてつまらない。

「まいにちハングル講座」は「まいにち」と「レベルアップ」に分離したおかげで、15分間 x 週5回というまあまあの時間数を持てているが、なんで他の週3回入門編と同じペースであわただしくやっているのだろう。兼若先生の「ル・ル・ル ハングル」は数年前の「ハングルエクササイズ」の時よりはましだが、どうしてちゃんと繰り返して積み上げていかずに、未習要素の多い素材(スキット)提示後に、文法をチビチビ教えているのだろう。

機能(2)を主体にしようとするあまり、機能(1)を犠牲にしているのだろうか?今のペースと教え方では既修者用の復習にしかならないが、既修者の方が新規学習者よりも大勢いるのだろうか?(塩田今日子先生も、未習事項の多いスキットを使ったが、後のレッスンで前のスキットから例文を取り上げ、ちゃんと回収・有効利用していた。)

以上のような状態なので、今のラジオ講座はだんだんテレビ講座と同じ使い方が良いのかなという気がしている。つまり、メインは他の学校や講座、学習本で習うことにして、ラジオ講座はサブの道具、副教材として使うのだ。ラジオ講座を主体にすると、頭の中にきちんとした芯ができてこない、もどかしさがあると思う。

(締切明けで寝不足なので、乱筆乱文失礼)
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by L-monger | 2013-05-21 13:17 | NHK語学講座 | Comments(11)  

「英語で読む村上春樹」を聞く(5月18日)

昨日から再び九州の実家に来ている。今日は五月晴れだ。

その五月晴れの中、農道を歩きながら先週分の「英語で読む村上春樹」(上半期は「象の消滅」)を聞いた。(実はずっと聞いている。)

簡単な英語なのでテキストなしで聞いても分かりやすい。また、日本語原文から英語に訳した作品を読んでいるので、英訳翻訳者として参考になる面もある。

講師の沼野充義先生はロシア文学だけかと思ったら英語もやるんだね。奥さんは去年の「テレビでロシア語」を担当していた沼野恭子先生だ。実は私が初めてロシア語を学んだのは沼野恭子先生のラジオロシア語講座だったりする。「まいにちロシア語」になる前の時代で、週4回×20分間で、あれ良かったなあ。本当に楽しかった。

話がそれたけど、村上春樹は英語化しやすい日本語かと思ったら、意外な部分が英語になりにくいなど、面白い。聞いてみたい人は、本放送は日曜の夜だよ。

インターネットで聞きたい人は、NHK語学番組のページ(こちら)へどうぞ。
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by L-monger | 2013-05-18 13:46 | NHK語学講座 | Comments(6)  

ハングル講座の余計なフリガナを消す(5月14日)

泳げない人が泳ぐ練習をするときには、ビート板が役に立つのだろう。自転車に乗れない子供が乗る練習をするときには、補助輪が役に立つのだろう。同様に韓国語やその他外国語を練習する人にはフリガナが不安を解消してくれるのだろう。

しかしいつまでフリガナに頼るの?いつ頼るのを止めるの?(「今でしょう!」と自動反応する自分が怖い。CMの見すぎ)

というか、私はフリガナが邪魔でしょうがない。読む練習の邪魔になるし、正しい発音の邪魔になる。日本語で「オ」と書いてあっても「오」か「어」か分からない、「ウ」と書いてあっても「우」か「으」か分からない。初級のうちにしっかり区別するよう、口と脳を鍛えないと、上級者になっても「は?」「は?」って聞き返される羽目になるよね~。私はそんなの絶対イヤだ。

兼若先生の「まいにちハングル講座」(ルルル・ハングル)は難しいことやっているくせに、5月号になってもフリガナが振ってあり、イヤでたまらなかった。そこで修正液で全部消すことにした(クイズコーナーは除く)。

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1週間で30分、1か月分やるのに2時間かかったけど、きれいに消せた。昨日は仕事が3週間ぶりに休みだったのだけど、こういう単調作業はなかなか楽しい。確実に消えた部分が増えていくので充実感がある。

さて、今日のレッスンを聞く前にこのテキストを使って、ハングル文字だけで音読を試みると、たとえ分からないところがあっても、なんて気持ちのいいこと。レッスンに興味がもてるようになった。NHK出版さん、「レベルアップハングル講座」の受講者を増やすなら、まいにちハングル講座のうちから、カナを消すといいと思うよ。「その部分は市販の参考書でがんばってください」なんて逃げずにさあ。

その点、今期の「まいにちフランス語」入門編の久松先生とNHK出版の担当者は先見の明がある。フリガナなしは正しいフランス語発音の第一歩だからね。フランス語応用編はいまだにフリガナが振ってあるので、クニ~とかいう人はわかってないなあと思うけど。

あと「まいにち中国語」もピンインはフリガナよりましだけど、漢字とピンインをすぐ下や上に書かずに、いずれかを同じ行の後ろの書くようにした方が充実感あるぜ~(スギちゃん風)。「レベルアップ」にもつながるぜ~。
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by L-monger | 2013-05-14 14:52 | NHK語学講座 | Comments(3)  

文法筋肉を鍛える講座のジレンマ (5月9日)

前回、文法筋肉を鍛えるのはスポーツのように楽しい、と書いた。しかしきちんとこれを鍛えてくれる講座を作ろうとすると、難しい点もあるようだ。

例えば、「まいにちハングル講座」(兼若先生;ルルル・ハングル)は文法的な練習も少しあるが、スキットは日常の自然な会話に近づけようとして、まだ教えていない文法をどんどん使っている。5/7(火)の「何をお手伝いしましょうか」の「뭘 도와드릴까요?」の語尾「ㄹ까요(ルッカヨ)」なんて初めて見て、「ㄹ게요 (ルケヨ)」の間違いかと思った(初級なもので…)。前者は「しましょうか」の「相談法」、後者は「しますからね」の「約束法」だそうだ(ソース:「新・至福の朝鮮語」の付録)。

まるでテレビ講座だね。スキットは文法範疇にとらわれずに作り、その一部だけを練習する例文として使う。全部のセンテンスが自分では解析できないから、完全主義な初級者にはつまらないかもしれない。逆に、日常のフレーズ集として丸暗記するのが好きなタイプの人は楽しいのかな?自分がそのタイプでないから分からない。

(今のところ、テキストで説明がないものは辞書なり、上記の参考書なりで解析する練習に使っているので、学習3年目の私には多少、役に立っているけど、これって先生が意図された使い方でないよね?)

逆の方式で正統的なやり方が「まいにちフランス語」の入門編(久松先生;パザパ)。自然な言語も聞かせるけど、基本的に教えない文法はスキットに盛り込まない。練習問題では置き換え練習をやるので、文法を理解しているかどうかチェックできる。その分、例文が実用から遠ざかるけど、知らない文法事項を放置されて腹を立てる可能性は低い。しかし、日常使いから遠いので、フレーズ暗記が好きな人には、物足りないかもしれない。

正統的なやり方だし、先生の声やアコーディオンの音楽はカッコイイし、私はこちらの方が聞いていて気持ちがいいが、自分の学習の役には立ってない(笑)。「教えてマダム」から知らない単語を書き出して、活用でも覚えればいいんだろうけどね。もし、全72回でなくて、ハングル講座のように全120回もあったら、もっとスキットの文章を長く、複雑にできるだろうけど、NHKはフランス語をお見限りだからしょうがないな。

まあ、どちらもウォッチしているだけなので、別にいいけど。
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by L-monger | 2013-05-09 15:17 | NHK語学講座 | Comments(1)  

大人が子供のように外国語が習得できるか(5月7日)

特に外国語が苦手な消費者に英会話など外国語学習教材を買わせるセールストークとして「文法などを忘れて、まるで子供のように英語の音を聞いていれば、英会話はできるようになります」という趣旨の文句を聞くことがある。

この言い方にはウソが混じっている。素人さんは、(大人より劣った)子供ができているのだから、難しいことを考えずにあの方式でやればいいと思うのかもしれない。

ところが、子供は大人より劣っていない。幼児の頭の中には、周りで流れている言葉の音声を聞いて、自分で文法を作り出す、いわば「文法生成装置」があるのだ。そしてこの装置は小学校低学年ぐらいで、日本語に特化するためにその機能を停止してしまう。

だから大人がいくら頑張って外国語の音だけ聞いても、自分で文法に気が付くことはない。外国語が自然に身に付くことはありえない。そもそも母音や子音の切れ目の違う外国語を聞き取る機能も停止している。

じゃあどうするのか?文法を外から入れるしかないのだ。発音の方法も理屈で習うしかない。外から入れてそれが内在化するまで練習するしかないのだ。さあ、覚悟を決めなさい。

英語の「三人称単数現在形の動詞にSが付く」というルールがあったとして、この文言は忘れて構わない。I go to school every day. → He goes to school every day.がパッと出るようになるまで、繰り返し暗記と変形練習を繰り返す。なぜそうしなくてはならないか、気になった時だけ、文法ルールを思い出せばよい。後は瞬時に口から出るまで練習、練習である。

文法というのが紙の上の文字だけの話だと思うから間違う。文法とは生き生きした会話のやりとりの音声の中にあるものだ。そしてこれを身に付ける過程は、スポーツのように楽しい。
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by L-monger | 2013-05-07 15:26 | ひとこと日記 | Comments(3)  

リピートは1回だけでいいのか (5月2日)

「まいにち」シリーズになってから違和感のあること。特に、長く聞いている「まいにち中国語」だけど、単語・スキット・例文などを1回しかリピートしない。しかもモデルリーディングと同じ程度のポーズしか置かないこと。

「何が悪いの?何度もリピートするのは時間の無駄でしょ?」と思う?本当に?

とんでもない。1回聞いて、すぐに同じようにリピートできる人は語学の天才だ。そんな人はほとんどいない。多少なりとも発音をよくしたいと思う向学心のある人なら次のような悩みを持つだろう。

モデル:我叫陈雨荷。(Wǒ jiào Chén Yǔhé.)
あなた:ウォージャオ(あれ、3声+1声だっけ、3声+4声だっけ?)チhェN(つぎのheって何て読むんだっけ?あー、もう一度言ってほしい。)
モデル:你好。
あなた:你好。(你好くらい言えるよ。それよりさっきの気になるなあ)

という具合。これを2回リピートすればこう変わる。前半は同じ。

モデル:我叫陈雨荷。(Wǒ jiào Chén Yǔhé.)
あなた:ウォージャオ(あれ、3声+1声だっけ、3声+4声だっけ?)チhェン(つぎのheって何て読むんだっけ?あー、もう一度言ってほしい。)
モデル:我叫陈雨荷。(Wǒ jiào Chén Yǔhé.)
あなた:我叫陈雨荷。(そうか、3-4ね。それからheはこのつぶれたような母音ね。そっちに気を取られると、chenの有気音がうまく出せないな。気を付けよう。)
モデル:你好。
あなた:你好。(これは自信を持って言える)
モデル:你好。
あなた:你好。(変調しているので2-3ね)

とこれくらい満足感のあるリピートができる。(ここのところ、NHKエデュケーショナルの社員・関係者の方はしっかり読むこと)

一つ言えば、自分がリピートするとき、自分の声をしっかり聴くことが、発音を良くする秘訣だ。だからリピートポーズはモデルの倍以上欲しいし、そのあと自分の声と第2回目のモデルを比較することが大事だ。

2007年以前の放送ではこのように2回づつリピートするのが常識だった。あれは役に立ったなあ。今の学習者さんは仕方ないから、ストリーミング再生やCDを停止しながらやると良いよ。まいにち中国語の1回分は15分間で終わる内容量じゃないんで。

以上、ラジオ講座の中の話でした。学習行程としては話が違う。本当は2回リピートで覚えられるなら、みんなすぐマスターできる。自分でやるときは、一つの文は飽きるまで(と言ってもせいぜい1セット4~5回くらいだろう)繰り返すと良いと思う。
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by L-monger | 2013-05-02 14:58 | NHK語学講座 | Comments(9)