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ドイツ語の呼び名がバラバラな理由 (15年7月29日)

いろいろな外国語を学んでいると、「ドイツ語(ドイツ人)」の呼び名が言語によりバラバラであることに気が付く。ずっと不思議に思っていたのだが、この前から読み始めた「言語世界地図」(町田健; 新潮新書)でようやくその理由が分かった。

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「ドイツ語(ドイツ人)」を意味する英語 German(ジャーマン)は「ゲルマン人」に由来(これは想像がついた)。フランス語の allemand (アルマン)はゲルマン人の一部族「アレマン族」に由来。一番不思議だったイタリア語の tedesco (テデスコ)はなんとドイツ語自身の Deutsch(ドイチュ)と同じ語源で、「民衆」を意味する古いドイツ語の thiudiska が起源であるそうだ。そしてバラバラな理由は統一国家としてのドイツが19世紀にようやくできたので、それまでに他の国はそれぞれの呼び名で呼んでいたからということだ。

こういう語源は、英語、フランス語、イタリア語を習う時には教えてくれないから(「基礎英語」や「まいにちフランス語」、「まいにちイタリア語」で説明しているのを聞いたことがない)、不思議に思っている人は多いと思う。しかし、こういう「余計な」知識があるとかえって良く覚えられるので、教師の人は生徒に教えてあげると喜ばれるのではないかな。

この本、「言語世界地図」は、1言語4ページずつでコンパクトにまとめられていて読みやすい。他の言語についても、面白い知識が得られそうだ。外国語に興味のある人は、この夏休みに帰省するときなど、旅のお供にすると良いかもしれない(自営業の私は、夏休みないのだけど)。

by L-monger | 2015-07-29 16:03 | フランス語 | Comments(5)  

Commented by あやこ at 2015-07-29 19:32 x
私は以前、「ドイチュ・ドイチュラント」が日本でなぜ「ドイツ」になったか気になっていたのですが、どこかで「ドイチュというと幼児語っぽく聞こえるからドイツになった」という、誰でも思いつきそうな説を耳にしました。
ほんとかなぁ?と思うのですが…。

それにしても「テデスコ」と「ドイチュ」、カタカナで書いてしまうと似ても似つかないですね(笑)
Commented by L-monger at 2015-07-30 15:03
あやこさん、私も不思議に思ってました。なぜ日本語ではドイチュでなくドイツと呼ぶのか。しかし、調べても分かりませんでした。残念。関口御大の教科書では、日本語でドイツと呼びつつ、Deutsch はちゃんと「ドイチュ」とカナが振ってあります。そして、やはりこの使い分けについての説明はありません。自明すぎることは説明しないのかもしれませんが、後世になると我々のようになぜなんだろーと悩む人間が出てくるから、アホらしいと思っても、語学教科書を執筆する人はちゃんと説明してほしいものです。
Commented by arip314 at 2015-07-30 17:47
thiudiskaとpolskaの-skaは関係あるんですかね。
Commented by L-monger at 2015-07-31 13:44
arip314さん、分かりません。古いドイツ語やラテン語の知識がないもので。当て推量すれば、どちらも形容詞女性形の語尾みたいですが。
Commented by L-monger at 2015-08-14 14:53
あやこさん、「ドイチュというと幼児語っぽく聞こえるからドイツになった」という説は荒井訓先生がおっしゃっていたのですね。今回入手した、ドイツ語入門編2001-4月号CDを聞いていたら、この部分が収録されていました。CDにまで残しているということは、この説によほど自信があるのかなー?(笑)

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