1974年「フランス語入門」応用編が基礎編とつながっていた時代 (16年10月2日)

明日から2016年10月の新学期が始まるが、しばらく聞いてから感想を書くのでしばしのご辛抱を。入門編は再放送だから、右下のリンクから去年10月あたりの記事をご覧ください。

その代わりという訳でもないが、先日実家から持ち帰った1974年のNHKラジオ「フランス語入門」テキストの画像を以下に示す(現在の「まいにちフランス語」の前身の「フランス語講座」の、そのまた前身が「フランス語入門」)。今回は「基礎編」でなく「応用編」を見てみたい(当時、聞いてなかったけど)。福井芳男先生の応用編だ。テキストの定価は120円。
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2016年現在のNHKラジオ「まいにちフランス語」の応用編は、入門編と明らかにつながっていない。入門編の時間が少なすぎて、初級でカバーする範囲を6か月のコース内にやりきれないため、応用編は「自力でフランス語の力を付けた人」を対象にしているからだ。(希望に燃えた人をガッカリさせるようで悪いが、入門編「だけ」を何年勉強しても応用編のレベルにはなれない。残念な事実だ)。

ところがこの1974年当時の講座では、基礎編が1年コース、応用編が1年コースで、これらはちゃんと接続されていた。応用編では4月の講座で過去形と未来形の復習から入るようになっている。

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これは金曜日の1回目のレッスン。2ページで20分間の授業をする。スキットを見ればわかるが、とても簡単なフランス語で基礎編卒業者を暖かく迎えている(笑)。でもこのレベルでたくさん読むのは良いことだ。Exerciseは現在形を複合過去形にする練習。それとExpressions Utiles でお役立ち表現を覚える。

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これは土曜日の2回目のレッスン。水野良太郎画伯の挿絵がかわいい。Exerciseはもう少しややこしい文の現在形を複合過去形にする練習。

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そして翌週の土曜日に総復習と文法のまとめをしている。「過去分詞はしっかり覚えなければいけません」ってのが学校・学校してていいね。ここで複合過去形と半過去形の区別も習っている。

読んでいたら、このテキストの応用編を読み通してみたくなってきた。でもこの年度のはこれ一冊しかない。どっかで探してみようかな。なにしろ、いまの「まいにちフランス語 応用編」ではこのレベルのレッスン、もう絶対、やってくれないだろうから。(やっても受講者が甘やかされるだけっていう面もあるけど)


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by L-monger | 2016-10-02 14:37 | フランス語 | Comments(8)  

Commented by とど at 2016-10-02 22:16 x
 ネット上では「フランス語入門」のテキストはよく見かけます。「やさしいドイツ語」という講座もあったようですが、完全に生まれていません。
 それはさておき、2000年近くまではまだネットが一般的ではなかった(なかった時代もありますが)ので、「ラジオで学ぶ」のが一般的でしたね。あの「大学受験…講座」も民放で放送されていましたし。その分、NHKもしっかり予算をとってやっていたのだなと感じます。
 「まいにち…」が始まった頃はNHK第2の予算削減が大きく、放送時間が減ったようです。もちろん、年々削減しているようですが…。
 「英語」以外の語学は国際語ではないので(と言い切るには語弊がありますが)、アジア圏言語を除いて他の言語は学習者が減っているのも事実なのだと思います。今年度前期のドイツ語入門編の初めの頃に「英語もドイツでは通じますが…」的な話しをされていたくらいですから…。
 将来は放送形態が変わる可能性があるとも言われています(ネット配信なども視野に入れているとのこと)。そうなると、勝手な想像ですがテキストも「NHK高校講座」のようにPDF配信になるかもしれません(昔はテキストが販売されていたのですが、近年はすべてHP上のPDFとなりました。しかも、授業メモとの位置づけで)。
 まあ、今後どうなるかはわかりませんが、昔のテキストや放送の方が勉強になるなぁと感じます。
Commented by L-monger at 2016-10-04 14:24
とどさん、本当、そうなるかもしれませんね。
Commented by arihiro at 2016-10-04 23:39 x
ご無沙汰しております。
うちにも安田・福井コンビの「フランス語入門」テキスト1976年版が残っていますが、同じような構成です。入門なのに「基礎編」と「応用編」に分かれているのが今となっては不思議ですが、うまく接続できていたのですね。どうして中抜けになってしまったのでしょう? 私が語学講座に復帰した1990年ごろはラジオはすでに今のような応用編には少しジャンプが必要なレベル構成になってましたが、フランス語やイタリア語のTV講座は入門編と初級編の2本立てでそれなりにレベルのつながりがありました。
Commented by L-monger at 2016-10-05 17:53
arihiroさん、お久しぶりです。やはり持っておられましたか(笑)。「入門なのに応用編」の件、NHKは古くから「基礎英語」やってたから「基礎フランス語」としたかったけど、三修社の雑誌「基礎フランス語」とかぶるので、「フランス語入門」という名前にしたのかもしれません(根拠なし)。

または週5日×2年分のカリキュラムを誇る老舗ラジオ番組「基礎英語」「続基礎英語」(しかもその後「英語会話」1年分もある)に対し、その半分の時間でしかないので「フランス語入門」と謙遜したか。あるいは入門でさえ2年かかるのだよと言いたくて「基礎編」「応用編」としたか。真相は闇の中でございます。

テレビの独仏英、みんな週2回とか3回とかやってましたね。中級者にうれしい仕掛けだったなあ。
Commented by L-monger at 2016-10-10 14:48
(るも)「応用編が入門編とつながっていない」と書いたとたん、今期16-10月期の仏独中の応用編が(たぶん露も)、入門編卒業者について行きやすいレベルになっているような気がする(まだ1週目なので、この後、グングンレベルが上がる可能性もある)。

その原因は、そもそも応用編レベルのテキスト購入者が減ったのか?あるいは、テキスト大幅値上げで9月の入門編卒業者を流し込みたいための作戦か?まさか入門・初級・応用編で2年ぐらいのコースを作りたいのか?(最後のは無理だね。講座時間があまりにも短くなりすぎたから
Commented by L-monger at 2016-10-25 14:30
(るも)他の人のブログで「2期くらい入門編を聞けば、応用編やレベルアップに上がれる」と希望を持っている人がいるみたいだが、今のNHK講座だけでは無理だろうと思ってしまう(でも悪いので、その人には伝えない)。

例えば、16-04期「まい中」(陳淑梅先生」はかなりやさしくしていたので(それ自体は良いが)中級に上がれるほどではない。16-04期「まい仏」(倉舘+クロエ先生)は失礼ながら、場当たり的な文法解説と不十分な練習だったので、頭が整理されていないだろう。

今の易しい or 駆け足の「まいにち」シリーズをメインに使うのなら、ちゃんと文法を教えてくれる参考書を併用しないと中級には上がれないだろう。NHK講座オンリーで行きたければ、わりあい文法教育がきちんとしてた20年前くらいの「中国語講座」「フランス語講座」のテキストとCDをオークションで探すことをお勧めする(私はドイツ語講座でそうしている)。
Commented by y-k at 2016-12-19 21:06 x
初めまして。
私は、1974年度の「フランス語入門」で、フランス語を始めて勉強しました。安田悦子先生がメインで担当された最初の年度です。
とても良いテキストだと思ったので、1年分、保存しています。書き込みが多い上に、もう、色が変わって、ボロボロですが。
いつか、機会があれば、表紙(と目次?)だけでも、1年分のテキストの画像をお届けできるといいな。
Commented by L-monger at 2016-12-20 13:22
y-kさん、ようこそ。実を言うと、私はその前2年間、朝倉先生の講座をすでにやったのと安田先生の声について行けなかったので、この年は4月号だけやって辞めました。ちょうどy-kさんと入れ替わりだったのですね。

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