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2023-4月期 まいにち中国語「変なおじさん」の革新的初級「ドラたの」感想 (23年9月8日)

この前代未聞の講座、全部の要素が好きというわけではないが、私にとっては非常に役に立つ部分があるので、毎回楽しみに聴いている。(この講座は次の23年10月期にすぐ再放送されるので、興味のある人は来月からすぐに学習することができる。)

★まいにち中国語/ドラマも楽しいのに見につく (加藤徹先生)

普通のラジオ講座との違いは以下の3つかな(個人の感想です)。
1. 講師とネイティブMC2名とのかけあい進行(ただし日本語)
2. 例文拾いのためのスキット
3. 個々の文法事項の全体をまとめて教える

1.は、2021年以来のまいにち中国語はずっとこの形式だ。従来、講師が説明してネイティブがモデル発音していたが、3人が丁々発止の(日本語の)会話を通じて、説明するので単調さは防げる。気が散るので、まじめな講座が好きな人には向かないかも。また、話の内容がなんとなく中高校生向けな感じがするので、大人には向かないかも。私はケレン味のある講座「も」好きなのでヘーキだ。

「2. 例文拾いのためのスキット」だが、通常の講座ではスキットはぜんぶ説明して、発音練習する、暗記対象の例文集みたいなものだが、この講座ではストーリー重視(原作者が存在する)ですでに習った文法で説明できるかなどは気にせず、かな~り上級の表現が頻出する。しかし、リスナーを「はじめてさん(全くの初心者)」と「やりなおしさん(習ったことのある人)」に区分し、前者は当日の「これだけ」表現が発話されたときに分かればそれでよい、としている。また、日本語ナレーションで状況説明するので、会話の進行は何となく分かるようにしている。

(こうしている理由は、中国語は同じ表現でも状況によって意味が変わることが多いのを教えるためではないかと私は思っている。またドラマチックな状況の中の表現は心に残りやすい=ささりやすいので、記憶の助けになるという狙いかもしれない。)

「3. 個々の文法事項の全体をまとめて教える」は去年のロシア語講座入門編もそうだったが、一部分だけを教えるよりも、全体の表現の広がりの中でここという理解するようにしたほうが、初学者でも理解しやすいと考えたのかもしれない。しんどいけれど。加藤徹先生のまとめ方はかなり独特なところもあるが、実は私が「夢中で」訊いているのは、などは「お~そうか~この表現はそのような立ち位置になっていたのか~」と感心することが多いからだ。ナイスな位置に理解のための「補助線」を引いてくれるからだ。

長くなったのでこれくらいにする。みなさんはどのようにお考えだろうか。

それにしても「みなさん、こんにちは。講師の加藤徹です」を毎回、猫なで声とかハリキッタ声とか数十種類の言い方をするのはたぶん、言葉はその意味だけでなく言い方も大事だよという教えだろうが、頭からズッコケルので、もうやめて~。

以下はサンプルページとして84課です。ネタバレ嫌いな人は2枚目のストーリーを見ないでください。最後に「そうです、私が変なおじさんです」があります。

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by L-monger | 2023-09-08 22:02 | NHK語学講座 | Comments(0)  

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