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正しいコンセプト(2月23日)

遠藤光暁先生のラジオ中国語講座入門編は、私がこれまで学習したどの外国語の入門偏とも違ったやり方をしています。そして、そのベースとなっているコンセプトは、しびれるほど正しいものだと思えてなりません。以下、思いつくままに...

(1) 文法の説明は短く最低限に、その分、例文を練習する時間を長く。
遠藤先生は多少抽象的な言い方でも、どんどんしゃべり、後は練習しながら考えてくださいねという方式です。極論すれば、リクツは忘れても例文を憶えていれば、そこからリクツを思い出すことができますからね(私も英語で何百篇もそういう経験をしています)。

(2) うろ覚えのたくさんの例文より、発音・語法まで理解した少数の例文を憶える。
だから例文が少なく、徹底して練習します(文法説明と転換練習、応用会話の例文がかぶっている)。

(3) 昨日のレッスンは忘れてはいけない、毎回1週間分のスキットを練習する。
漆の重ね塗りのように毎日練習すると、木曜日の最後のスキットの前に「もう細部がすみずみまで理解できるか、聞いてみてください」とおっしゃるとおり、素晴らしい達成感のある経験ができる。(この目的のために、スキットは8往復分しかない短いものです。フランス語などの二分の一です。)

まだまだありますが、今日はここまで。

もちろん、自分でこのようにやれば良いのですが、外国語講座では「外国語の知識そのもの」に加えて「外国語の習い方」を憶えることこそ大事だと思います。6ヶ月でできることはたかが知れてますが、方法を理解すればそのあと、自分で正しい学習を続けていけますから。

他の外国語の入門編(やいくつかの応用編)が大学の授業のように「素材は置いていきますから自分で好きなだけ取ってくれれば良いですよ」は結構無責任、というか、ツマラナイ教え方だと思います。(前期の某国語講座はその見本ですね。)

by L-monger | 2006-02-24 00:46 | NHK語学講座 | Comments(0)  

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