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先人のフランス語(1月25日)

去年もやりましたけど(「4月17日」参照)、今年も図書館から雑誌ふらんすをまとめて借りてきて読み始めました。今週は2006年4、5、6月号を読みました。

今年の連載では「日佛往還記繙讀」(高遠弘美さん)が面白いです。19世紀にフランスに留学した日本の人たちの書いた古書からの引用が、当時をしのばせます。

例えば、6月号。池邊義象さん(1861年生まれ。1898~1901年にパリ留学)の「歐羅巴」(1902年)という本にはこんなフランス語が。同居してたジャーナリスト、福本日南さんのかいたフランス語に、池邊義象さんが「中古國文體」で日本語訳を付けたらしいけど。

Chaque matin, nous nous levons a six heures ou a sept heures. Nous prenons un peu de the et un morceau de pain a huit heures.
(朝は常に卯辰の間に起き出でにけり。さて、紅の茶と麦の粉餅との一切れをなむ飲み食ひける)
もちろん、パンのことを「麦の粉餅」というのは当時の日本語ではなく、造語らしいです。

Il y a trois jours, nous avons voulu manger des sardines. Malheuresusement nous avons oublie ce mot sardine. Eh bien, pour nous faire comprendre du garcon, nous avons fait un geste en montrant un petit poisson. Apre quelques minutes, il approtait deux plats devant nous. C'etais de la cervelle boeuf au lieu de sardines... Telle est notre situation non pas extraordinaire, mais ordinaire.
(ある日鰯食はんとて、その名忘れにけり。小板に書きたる目録に、それと知らるるがあれば、指さし教えにければ、御饌(みけ)つ人うなづきていきけり。うれしきことしてけりと竊(ひそか)によろこび待ちゐにけり。程無く二人が前に据ゑられしものは、牛の脳になむありける。...かかることは、この日のみにはあらざりけり)

おー、それはがっかりしたでしょうね。(しかし、フランス語のほうが口語体だから良く分かって、日本語は文語体で、分かりにくいというのは面白いですね~、この本。)

結構立派なフランス語(といっても平易ですが)書いてたのですね、昔の方も。私たちもがんばらなくては。

[今日の学習]
- 中国語入門編(喜多山)+中国語応用編(刈間)復習+中国語実習コース
- +フランス語応用編(井上)+やさしい仏文解釈

by L-monger | 2007-01-26 00:51 | フランス語 | Comments(2)  

Commented by はちゃぷ at 2007-01-26 22:50 x
るもんがさん、その節はありがとうございます!
昔の人の方が明らかに、参考書など少ないのでしょうけれど士気が高いような気がします。本屋さんで立ち読みした「ふらんす」のまとめられたもの(80年史?だったか)、とても魅力的でした!
昔より、明らかに恵まれた学習環境にある今、改めてがんばらねば!です。
Commented by L-monger at 2007-01-30 01:19
はちゃぷ さん、どうもどうも。
昔の人はろくな辞書も参考書もなかったので、思い切って生のフランス語に飛び込むしかなかったのでしょう。上記の人はまだ学術の人だから良いけど、ワインの醸造を習いに行った人たちは大変苦労されたようでした。「ふらんす」はまとめて読むほうが面白いです。今週、次の3つを借りてくる予定。

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