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「フランス語入門」半分読み終わりました(12月9日)


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説明:テキストの画像をアップします。クリックするとでっかく見えます。

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さて、実家から持ってきた昭和47年の「NHKフランス語入門」(ラジオ番組ですが、タイトルには「ラジオ」がありません)の朝倉季雄先生が担当していた「基礎編」、4月から9月の分のテキストを読み終わりました(感じが出ないのでほとんど音読してました)。(以下、アクサン略してます、すみません。)

4月は発音とつづり、5月は avoir と etre、6月は er 動詞と所有形容詞 …と来て、9月にようやく複合過去形を取り上げる、ゆっくりしたカリキュラムです。文法事項は一日一つに絞り、たとえば8月23日には Cette cravate plait a votre frere? → Oui, elle lui plait. (このネクタイはお兄さんに気に入ってますか? ええ、[それは彼に]気に入っています。)/ Ce chapeau plait a votr soeur? → Out, il lui plait. (この帽子は妹さんに気に入ってますか? ええ、[それは彼女に]気に入っています。)等と代名詞に変えて答える練習があります。ミッチリ。(日本語訳はテキストから取ったものです。ちょっと変?昔の日本語だからでしょうか?)

さて、読んでいるうちに疑問がわいてきました。確かにミッチリと練習してくれているのですが、ではなぜ私は高校の2年間(3年目は受験で中断)のうちにかなりフランス語ができるようにならなかったのでしょうか。(もちろん、学校の勉強(英語とか)を優先したので、あまりラジオ講座をおさらいしなかったというのもあるかもしれません)

そう思って読んでみると、今の「NHKラジオフランス語講座」と練習が違うような気がしてきました。まず第一に練習はすべて文法を体得するための、上記のような置き換え練習がほとんどです。聞き取り練習とか、和文仏訳とか、ロールプレイング(「~になったつもりで言ってみましょう」)がぜんぜんありません。だから、すごく単調です。こういう応用的な練習をやると自分ができていない部分がすぐ分かるので、やる気が出るのですが…。

第二に、スキットの約3分の2を占める、フランス国営放送制作の「Le Francais chez vous」ですが、ルネ坊やのいたずらやドゥニーズ母さんの嘆きはおもしろく、声優の方々も上手だし、水野良太郎画伯の挿絵も楽しげなのですが…何か足りない。それは不自然なぐらい基礎的な文が多くて(Ah! non, Rene, non, non, et non! / Voila, le phone est casse, il faut le reparer, je le repare pour vous... Eh oui, pour vous! / Oui,.. oui!)、実用性にまったく欠けているということです。(もっともこれは意図的らしくて、朝倉先生は「これは会話講座ではないので」と巻頭の言葉でいってますが)最近の講座であればどんなに文法的な講座を追求しても、かならず実用的な表現は入れようとするでしょう(今再放送中の六鹿先生はそうですね)。

昔の講座を今と同列に論じるのはいけないのかもしれないですが、今の講座のような練習があったら、私ももっと身を入れて復習したかもしれません。

とはいえ、文法スパルタの部分はそれなりに面白いので、後半の6か月分も読んでみようと思います。

追伸:一つすごいことを発見。応用編の「質問箱」のコーナーですが、質問は往復ハガキで寄せるようにと指示に続き、「この質問箱に取り上げない細かい問題、特殊な問題も出切るだけ返信欄でお答えします。」と書いてあります。なんと!全部の質問ハガキに返事を書いていたのかー!余裕というか、聴取者が少なかったのか…。でも大変だったろうなあ、福井先生とスタッフ。

by L-monger | 2007-12-10 01:04 | フランス語 | Comments(3)  

Commented by taccoalto at 2007-12-13 10:15
学ぶことに年齢など関係ないのですが、年齢が近いとちょっと親近感がもてるというのも正直な気持ち。^^
察するに、わが「昭和30年代生まれの会」に間違いなく参加できる(会員一人^^;)お年頃ですね?
もしかすると同じくらい?などと思いをめぐらせています。
だとすると、そのころからフランス語をやっていたというのはすごいことですねえ。感心することしきり、です。
関係ない話題で申し訳ありませんでしたm(--;)m
Commented by L-monger at 2007-12-14 01:00
taccoaltoさん、昭和30年代当たり、それも最初のほうです。
フランス語はやっている年数は長いので(若いとき5年+最近5年)、初級文法の理屈は完璧に覚えましたが、単語力養成を怠り続けているので、何の役にも立たないのですね。それで今、リベンジをしているというわけです。それでもイタリア語を見ると、フランス語からの連想でかなり分かるという面があり、興奮してイタリア語もやっています(違いも多いけどさ)。
Commented by 630叔叔 at 2007-12-14 08:18 x
えーと、高校一年のとき、東京の国際劇場のドリフターズのリサイタルに行って、天地真理の応援をしてきました。「ひとりじゃないの」を一生懸命歌っていました。やはり彼女は本番に弱いタイプなので、僕らの応援が必要でした。僕らの応援が足りなかったから、ちょっと歌が乱れたけど、とてもにこやかに手を振ってくれました。
 ふ~む。これで私の年齢もわかるでしょう。へへへ。
るもんがさん女性論?私は、はなっから男性だと思ってますよ。台所に立つというくだりでひっかかってしまうのですね、きっと。

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